2020年に観た映画の感想250本ノック
明けましておめでとう御座います!
藍住です。
2020年はコロナで映画の公開が延期になったり中止になったり、そもそも映画館が休館したり、映画を日々心の支えにしている人達には辛い一年になりましたね。
私もそうでした。
そんな中、徐々に映画館も営業を再開し、大作映画も無事に公開されたり公開日が決まったり、少しずつ日常が戻ってきたように思います。
年明け早々緊急事態宣言が出てしまいましたが、今年も無理せず!
日本の時代遅れの価値観や制度をぶっ壊していきながら趣味を満喫していきたいです!
後、転職も頑張ります!!(ついでかよ)
さて、昨年は映画館だけでなく、動画配信サービスやレンタルショップ、Youtube等を利用して色々映画を観たので、覚書も兼ねて端から端まで映画を語ろうと思います!!
全部で250本の映画の話をすることになりますので、寝る前の5分間の暇つぶしに読むか!って方は多分読み終わりません。笑
また、映画のネタバレもありますし、映画について好きも嫌いも良いも悪いも隠さずに全部言っているので、私の強い言葉で傷つく人は絶対に読まない方が良いです。
全部自己責任でお願い致します。
読んでしまってからの苦情等は一切受け付けません。
準備は良いですか!?
行きますよ!?!?!?!?
『パラサイト 半地下の家族』
初めましてポン・ジュノ作品!と意気揚々と映画館に足を運んだら本当に凄い映画を観てしまって新年早々再起不能だった。現実と地続きで辛いけど映画としてどこまでも完璧。オスカーで賞獲りまくらないと怒るよ!?ってなってた。獲りまくって良かった。
『フォードVSフェラーリ』
なんだこのバディムービーは!?レースでケンが相手を抜くときにかかるサントラが最高だけどもっと最高なのは中盤のレースでズカズカ会場に足を踏み入れて看板掲げるシェルビーと、それを見てエンジン全開にするケンのシーンだよね。
『ペット・セメタリー(2019)』
死んだ生き物を墓場に埋めると生き返ってしまうという映画のはずのに、それ以上にママのトラウマストーリーの方が怖すぎて一体何を観に来ていたんだ私は!?と錯乱した。ジェイソン・クラークの辛い顔が撮りたかったんだなあ。
『ナイス・ガイズ!』
数年前に観たんだけど記憶が無くて再鑑賞。シェーン・ブラックの映画は人がポンポン死ぬけどこの映画も序盤から人が死んでて笑った。ヒーリーとマーチのドタバタをもっと見せて!?仲良く喧嘩しながらまとまっていくのが可愛かった。
『his』
日本でもこういう同性愛の物語が撮れるんだなあと嬉しくて、終盤ずっと泣きながら観ていた。凄く丁寧に作られているのがわかる。マイノリティの私達を居ないことにしてくれて有難う。私はこういう映画が日本で作られることをずっと夢見ていた。
『風の電話』
あの日を経験した人なら分かるであろう苦悩。進まない復興、進行形で山積みしている問題。悲しみを剥き出しにするモトーラ世理奈に圧倒された私はずっと嗚咽していた。私はこの映画を一生忘れないだろう。これは日本人にしか撮れない唯一無二の映画だと思う。観れば分かる。
『マイレージ,マイライフ』
ジョージ・クルーニーとヴェラ・ファーミガのウルトラハッピームービーなのかと思ってたらマジで辛すぎて混乱した。あ、あんなことする!?!?!?しちゃうの!?!?!?!?!冷や水ぶっかけるような演出……ホラー映画じゃん。
『グッドライアー 偽りのゲーム』
後半の展開に見事に振り回された。だまし合いのゲームなんてそんな生易しいものじゃない。イアン・マッケランとヘレン・ミレンの演技の殴り合いが凄かった……。脚本はまあまあだけどポリコレがしっかりしてるので加点しまくり。
『ジョジョ・ラビット』
私はこの映画、ドイツ語で撮ってほしかった派なのでその辺はあまり支持できないけど、作中の「Fu*k You!!!!!Hitler!!!!!!」の言葉の力強さのための英語なのかな、と思った。子供の目線で見た戦争。あそこからどんな未来を歩んでいくんだろう?
『ナイブズ・アウト』
初見のコンディションが悪すぎて気絶して、途中起きたけど犯人を知りたくなくて二度寝をキメたという。(最悪じゃん)後で観返したら脚本がうますぎて吃驚した。私はブランとエリオット警部補で元気に妄想してるんだけど、皆さんはどうですか?
『ラストレター』
2020年にもなって何だこの時代に遅れまくった映画は?端から端まで最悪だけど自分の仕事のためにボルゾイ2匹勝手に飼って用が済んだら妻に押し付ける夫もその後「飼えないなら保健所に連れて行く」って言う妻も最悪。倫理観どうした?一生観ない。
『1917』
長回しで撮ったようなカメラワークはとにかく凄かったけど、全っっっ然ハマらなかったな……。前半に切った主人公の手が気になりすぎて集中できなかったのもあるかもしれない。そのうち再挑戦します。
『9人の翻訳家』
すっ、凄い言語映画を観てしまった……!!伏線の貼り方と回収があまりにも完璧で震えるほど面白かった……!!!!!『メッセージ』で言語は武器になるって明示していたけど、それを見事に表現してみせるシーンが良かった。
『静かな雨』
行さんとこよみさんの愛おしい日々。眠る度にこよみさんの記憶がリセットされたとしても、同じ毎日なんてない。誰かと一緒に生きていく。相手を想う時の優しさや人生の輝きに何度でも泣いてしまう。
『コンテイジョン』
コロナを想定させるようなパンデミック映画。あまりにも現実そのままで背筋が凍った。端から端まで豪華なキャストだけど、無差別にどんどん死んでいくので油断ならない。誰かを助けたいと伸ばした手にウイルスが付いていたとしたら?
『ファイト・クラブ』
ブラピの映画の中で観るのを先延ばしにしていた映画。満を持して観たけど全然すきじゃなかった。この頃からブラピはセクシーを背負ってるのかと思うと何とも言えない気持ちになるけど。エドワード・ノートン劇場は最高。
『ミッド・サマー』
アリ・アスター監督はマジで次回作でどう出るかによって立ち位置が決まるんだろうな。完全に個人的な物語。上手くできてるとは思うけど、恋愛が分からない私にはちょっと理解できなかった。『ヘレディタリー/継承』の方が好き。
『スキャンダル』
世の中色々な考えを持った人間がいるのだから連帯ができなくて当たり前だ。敢えてそこを突いたこの映画に敬意を表したい。女に生まれただけでこんなに酷い目に遭っている。私達はそんな地獄を生きている。でも、辛いだけでは終わらせられない。
『チャーリーズ・エンジェル(2019)』
女の子が自分の得意分野を生かしながら一致団結して大暴れするこの映画が好きだ~~~!!色々な衣装に変わるのも素敵だし、アクションもがっつり見せてくれるし、しかもエンドロールまでオマケがいっぱい!!見事なリブート作品!!続編作ってくれ!!
『黒い司法 0%からの奇跡』
黒人に生まれただけなのに、最初から犯罪者のように扱われて、私は完全に第三者の目線で見ているからおかしいだろ?と怒りに震えるけど、それがアメリカでは日常茶飯事なのだと知る。あのタイミングで公開されて本当に良かったと思う。
『スーパーチューズデー 正義を売った日』
ジョージ・クルーニーの演技は好きだけど、監督作は全然好きじゃないんだな~と腑に落ちてしまった。ライアン・ゴズリングをホラー映画のような演出で撮るところ面白すぎるけど普通に怖いので何!?!?ってなる。後味は最悪です。
『シックス・センス』
散々ネタバレしまくって(ネタバレしてきた人達許さん)観るのを先延ばしにしていたこの映画をやっと観た。シャマラン監督の取るブルース・ウィリスが好きだなあ。トニ・コレット、若い時から演技が確立されすぎてて最高。
『野生の呼び声(2020)』
オマール・シーが出演しているということで観た。リアルとアニメの丁度真ん中を狙ってデザインされた犬が私は好きだったけど、ダメな人はダメだろうな~と思う。ラストは意外な展開。時代が栄えれば栄えるほど比例して消えていった文化の数々。
『スケアリーストーリーズ 怖い本』
先に『ゴーストランドの惨劇』を観ているので既視感を覚えたけど嫌いじゃなかった。幽霊というよりもクリーチャーのあれやこれが怖すぎてお化け屋敷のような映画。結末はちょっとだけ希望があるけど。時代的に心から喜べないのが辛い。
『名もなき生涯』
観終わった後、席から立てなかった。私が観たい映画はこれだった。フランツの「ヒトラーに忠誠を誓わない」という信念とそれを強く肯定したファニの愛。フランツが対峙したナチスドイツの判事の表情の変化。希望だと思いたい。
『レ・ミセラブル(2019)』
2020年の賞レースで『パラサイト 半地下の家族』と接戦だったんだろうなって思うし、両方観た今でもどっちが優れているとか決められない。一人だけが何かを変えようと奔走しても世界は変わらない。この映画から溢れる怒りの炎。本当に凄かった。
『ボーン・アイデンティティー』
突然始まったボーンシリーズマラソン。数年前に観た時はピンと来ていなかったのに、観直したら結構面白かった。マット・デイモンの寡黙な演技がハマってる。(オーシャンズシリーズの印象が強かったから余計にそう思う)アクションシーンの重さが良い。
『クロールー凶暴領域ー』
めちゃくちゃ良かった~!!挫折を経験した主人公がワニと向き合うことで自分を見つめ直す構成が最高。噛まれた後の足の傷が痛すぎて顔を顰めながら観ていたけど良かった。犬も無事です。
『神と共に 第一章:罪と罰』
確かこの時何かのせいでメンタルがどん底になってしまって非常にまずかったんだけど、この映画を観て爆速でメンタル回復した記憶がある。おっ、面白かった~!!あのビュンッ!って移動するのが良いよね。愉快な地獄巡り。
『ボーン・スプレマシー』
嘘だろ!?マリー……!!!!!!!(絶叫)その辺りは全く許せないんだけど、マリーと過ごした時間がジェイソン・ボーンの心を満たしていったことを考えるとめちゃくちゃグッとくる。でも泣く。1作目よりも断然面白かった。
『ボーン・アルティメイタム』
2作目のラストシーンがどこに来るんだろう?と思っていたら最高のタイミングで来てうぉおおあおああああああ!!!!!!!!と暴れた。ラストシーンまで夢中になって観た。3作目の面白さが天元突破してて最高。
『地獄の黙示録 ファイナル・カット』
IMAXで観た。良い音響と鮮明な映像で観ると絶望感が強い。ウィラードのモノローグに感情がかき乱された。ベトナム戦争……なんでやっちゃったの?そういえば、なんか遺影みたいな監督の写真がプリントされたクリアファイルを貰った。(余談)
『神と共に 第二章:因と縁』
1作目で気になりまくっていたキャラクターの関係性がこれでもか!!ってくらい明らかにされて、私は一体何を観ているのだ!?!?ちょっと過去を辿るシーンのバランスをもう少し考えてほしかったけど、私は好きです。続編!!待ってる!!
『オキュラス/怨霊鏡』
絶望が『ダークナイト』よりも強くて心が折れそうだった。最悪すぎる痛いシーンがあってリアルに口を手で押さえて悲鳴を上げてしまった。別の記事でも触れたけどカレン・ギランのポニーテールが美しくて恐ろしい。マイク・フラナガン監督、天才。
『ジェイソン・ボーン』
あんなに綺麗に完結していたジャイソン・ボーンシリーズの満を持しての続編ということで。あまり期待していなかったけど、これ絶対制作しない方が良かったよ。どうしてハリウッドは自ら築き上げたものを軽率に崩してしまうんだ……???????
『サイレンス』
ホラー映画じゃないマイク・フラナガン監督の過去作品。良かった。これは完全にアイディア勝ちだと思う。耳が不自由な俳優が手話で思いきり演技をしているところが観たかったとは思うけど、それ以外は素晴らしい。これまた痛いシーンが満載なので注意。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
行ったり来たりする時系列に困惑しながら、でもこれはハーレイの視点で見る日常なんだと思ったら納得した。どんだけ混沌とした世界でも、子供は絶対大人が守る!!って言う悪いヒロインがいるDC映画を愛すし推したい。
『ジュディ 虹の彼方に』
命を削るような歌唱シーンが本当に苦しくて、でも素晴らしくて、でもやっぱりキツかった……。誰かを犠牲にして築き上げたハリウッドの黄金時代なんてクソだ。この映画を観る前に『オズの魔法使い』を観ておけば良かった。
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
アデルの楽曲の使い方が完璧過ぎる。グザヴィエ・ドラン監督の映画の中で一番大衆向きに作られたのでは?評価的にはボロボロだったらしいけど私は好き。しんどい気持ちで終わらないから。というか、評論家たちは彼に一生辛い映画を撮ってほしいわけ?
『マリアンヌ』
満を持して自室で(重要)観た。想像以上に良かった。世界では叶わないことがたくさんあって、それでも夢を見ることは止められなくて、マックスが最後の最後で夢を叶えたあの後ろ姿が目に焼き付いている。観てから大分経った今でも寂しいよ。
『2ガンズ』
デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが喧嘩したり仕事したり喧嘩したり絆を深めたりするところが最高。荒野?の真ん中で取っ組み合いして「3で離せよ!!俺も離すから!!絶対離せよ!!!!!」ってコントし出すの面白すぎて腹筋が逝った。
『12人の怒れる男(2007)』
なんとなく非英語圏の映画が観たくて観たけど、素晴らしすぎるリメイク作品で呻いた。元の映画は観てる。が、それを遥か上を行く面白さとしんどさだった。是非『T-34』でロシアの映画が好きになった人は観てほしい。
『ガリーボーイ』
これを当時映画館で観なかった私。はっ倒したい。ムラドがラップの楽しさを知って成長していく過程は胸が熱くなるし、何よりシェールとの関係性もサフィナとの関係性も心地よくて好きだった。ラストのライブシーンとか超歓声上げながら観ちゃった。
『12か月の未来図』
フランス映画はここ数年「教師が学校嫌いな生徒に本を通じて寄り添い、生徒の新しい扉を開く」系の映画を量産しすぎて遂に質が落ちてきたな、と思った。観ていてうげえっと思うシーンもあったりして好きじゃない。
『未来を生きる君たちへ』
スサンネ・ビア監督がアカデミー賞外国語映画賞をもぎ取った作品。素晴らしかった。例え絶望することがあったとしても、人間は何度でも変われる。連鎖する暴力との向き合い方と人間の可能性を真摯に撮ったこの映画が好きだ。
『ワウンズ~呪われたメッセージ~』
アミー・ハマーとダコタ・ジョンソンのホラーだけど、これはホラー映画なのか?分からない。というか、怖い描写よりも画面いっぱいに出てくるゴキブリがやばすぎてドン引きしているうちに終わった。ラストのアーミー・ハマーの顔は面白いです。
『バイバイマン』
これは……『オキュラス/怨霊鏡』の親戚ですか??????設定とか面白かったけど、『オキュラス/怨霊鏡』の方が絶望が強すぎて、どれもこれも印象が薄い。もう少しオリジナリティが欲しかったな~。
『アメイジング・スパイダーマン』
アンドリュー・ガーフィールドのピーター・パーカーも素敵だな!!トム・ホランドのスパイダーマンシリーズよりも「隣人」らしさが強調されていて好き。スパイダーマンがピンチの時に支える市民達の構図が良い。2作目は怖くて未見です。
『スクール・オブ・ロック』
ジャック・ブラックが絶好調すぎて笑った。教員免許持ってないのに教職に就いて好きかってやる前半は好きじゃないけど、子供達と音楽を通じて仲良くなっていくのは良かったよね。エンドロールはアドリブらしいけど全メンバーの紹介はしてくれ。
『イン・ザ・トール・グラス』
入ると絶対に出られない草むら選手権をやったら凶悪すぎてこの映画が多分一位です。(そんな選手権はない)なんとしてでも道路に出るために色々試行錯誤するくだりは面白い。多分宗教をベースにしている。
『サプライズ』
割りと面白いって聞いてたけど、これはどういうテンションで観れば良いんだ!?と混乱してしまったため、最後までノれなかったな~!!アクティブな主人公は格好良かったけども。ラストの締め方を観ると、多分コメディなのかな。
『トリプル・フロンティア』
こんな豪華なキャストでこんなドス黒い映画作っちゃって良いの??????困惑しました。このチャーリー・ハナム、何を考えているのか分からない真顔が怖くてビビる。掌で踊らされていたのは俺か、お前か。
『Shadowed』
『Lights out』
『Cam Closer』
『Pictured』
『Not So Fast』
『Coffer』
『See You Soon』
『Attic Panic』※全て原題
YouTubeにあるデヴィッド・F・サンドバーグ(『シャザム!』の監督)のショートホラーフィルム集。確かコロナ禍で自宅で制作したのが『Shadowed』で、それをきっかけに端から端まで観たんだけど、マジで天才過ぎる。圧倒的センスの塊。観れば分かる。
『モーグリ』
クリスチャン・ベールがバキーラをやってると聞いて観た。モーションキャプチャーで撮ったらしいけどキャラデザが動物のはずなのに人間っぽくて物語に集中できなかった。多分目と目の距離が人間なんだよな。クリスチャン・ベールの声の演技は良い。
『エクリプス』
Twitterで話題の本当にあった怖い話をベースにしたホラー映画。主人公の置かれている境遇が辛すぎて怖いって思うよりも先に辛いの気持ちが勝ってしまって、私は一体何を観てるんだ?の気持ちに。ラストに実際の写真と照らし合わせる所が最強に怖い。
『SUPER 8/スーパーエイト』
未知なる生物との出逢いと青春の輝きをぎゅっと詰め込んだこの映画が好きだよ。このカイル・チャンドラー凄く良かった!!カイル・チャンドラーに「誰かを愛おしく思いながらハグをする演技」をやらせたら右に出る者は居ない。
『テリファイド』
アルゼンチン産のホラー映画。最悪な理不尽ホラーを観て心底怯える。ベッドの下にいるアレがヤバすぎて、うわああああ!!って声に出してしまった。公用語が英語じゃない国のホラー映画ってその国の生活が凄く身近に見えて良いなと思う。
『ビートー心を解き放てー』
テーマがブレすぎてて途中まで最初から主人公の視点だけで良かったのでは?と思うけど、後半からは良い。最後の5分間が希望で好きだったな。「(学校に通わせて射殺されるよりも)息子を18歳まで生かす方が大事」の言葉の重みを考える。
『XX』
女性監督達によるショートホラーフィルム集。個性豊かで比較しながら観るのは楽しかった。が、面白いか?と言われると微妙なところ。合間に挟まれるストップモーション?のアニメが良い。
『ゴジラ(1954)』
戦後10年以内に特撮技術を駆使してこんな映画を撮った本多猪四郎は凄い。これは敗戦した日本人だからこそ撮れたものだと思うし、こういう映画は今を生きる私達には一生撮れない。鉄塔が倒れる中、最後まで中継をしていた人達の別れの挨拶が悲しかった。
『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』
誰かと時間を共有して、変化して、少しずつ前を向いていくところが大好き。好きなシーンはいっぱいあるけど、私はエリーが差別的な言葉を投げられているのを見て怒るポールのシーンでもう泣いてた。ポールがエリーのパパと餃子を作るシーンも良いよね。
『ブラック・レイン』
皆松田優作の話をするけど、私は断然マイケル・ダグラスと高倉健。ラストシーンとかさあ、もう愛だよ。愛。2人が向き合ってうどん啜るシーンが好きすぎて壁にプリントした写真を貼ってる。日本の謎の慣習が迷惑かけて御免なさい映画。
『メメント』
ノーランの初期作を観よう会(同時再生会)を開催して見事にメンタルが粉砕した映画。この頃のクリストファー・ノーラン、世界を滅ぼしそうな感じが強くて希望が一切無いから私の好みじゃないなあと思った。
『プレステージ』
ノーランの初期作を観よう会第二弾を開催して『メメント』と同じくらいメンタルがやられた映画。観た後友人に即電話して「辛い……辛すぎる……」しか言えなかったのがまた辛かった。ヒュー・ジャックマンにこういうのやらせたら1億倍辛い。
『Doodlebug』※原題
クリストファー・ノーラン監督が若い時に撮ったショートフィルム。この映画の雰囲気が『プレステージ』辺りまで続いたんだな~。凄くシュールだけど、彼らしい仕掛けもあったので、観て良かった。YouTubeにあるよ~。
『ボーン・コレクター』
デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーの最高のバディムービーで心の底から高揚した。ミステリー映画としても素晴らしい。死んでもいいと思っていたリンカーンがアメリアと出逢って生きる活力が再び芽生え始めていく所が好き。ラストも良い。
『ハイ・フライング・バードー目指せバスケの頂点ー』
スティーヴン・ソダーバーグってアイディアとセンスの鬼なんだな~と圧倒されまくっているうちに終わってた。NBAの仕組みを全く知らずに観たので、完全に作中の置いてけぼりを食らった人達を同じ視点で観ていたという。アンドレ・ホランドは最高です。
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
色々なバージョンがあるとは聞いていたけど、まずは通常版を観た。面白い!!序盤の戦闘シーンから目が釘付けだった。戦争が無ければ友達になれたかもしれないけど、戦争が無ければ出逢えなかった人間と人間の関係が好きな私には真っ直ぐ届いた。
『アス』
ジョーダン・ピール監督はマジでホラーと皮肉を絶妙なバランスで完璧に撮ってみせるからもう好き!!!!!!としか言えなかった。色々な考察を読み漁って、「そういうこと!?!!?」と驚愕したり。何通りも解釈ができる映画は本当に面白い。
『タイラー・レイクー命の奪還ー』
クリス・ヘムズワースでジェイソン・ボーンをやりたかったんだなあと思った。(違うかもだけど)物語よりもぶっ飛んだメイキングの方が1億倍面白くて逆にどうした?最後の最後で持っていくゴルシフテ・ファラハニが格好良すぎる。
『ブラインドスポッティング』
完全にやられた。こんなに完璧な映画はない。物語はどこまでも現実に繋がっていて苦しいけど、ラストシーンの力強さも、主演の2人が一緒に脚本を書いたことも、全部希望だと思う。私が死んだらこの映画も一緒に棺に入れてくれ。お願いだ。
『俺たちは天使じゃない』
ロバート・デ・ニーロとショーン・ペンという演技が上手い男と男がコメディ映画で全力を出したら凄い化学変化を起こすって決まってるんだわ。展開も読めるしありがちっちゃあありがちなんだけど、頭一つ分突き抜けてるのは主演2人のおかげ。
『ダヴィンチ・コード』
映画の中でやってることが完全に私が大学時代に散々やってきたことなので、観ていて面白かった。皆が色々な解釈をする度に「成程ね!?」と振り回されていた。ラングドンとソフィーの関係性を確かめるために観たけど、恋愛にならない2人。良かった。
『500ページの夢の束』
オタクとオタクが一瞬で好きを共有して仲良くなるところが最高過ぎてガッツポーズしてしまった。人は何故物語を語るのか?その答えがこの映画の中で明確にされてて良かったし、立派な言語映画で私は大好き。ダコタ・ファニング素晴らしすぎる。
『聖杯たちの騎士』
『名もなき生涯』と『ツリー・オブ・ライフ』を大事にしている私の根幹を揺るがす最悪な映画。私が観たいのは俳優が表情と全身を使って演技している姿であってモノローグじゃあないんだよな。一生観ない。異性愛主義クソくらえ!!!!!!!
『ババドック』
ひとりで育児をしている母親の姿が辛すぎるのに、そこにホラー要素が加わってくるから精神が不安になり過ぎて参った。ラストの展開は昨今のハリウッドが作るホラー映画の流れを完全に否定したのは良かった。
『ぼくの名前はズッキーニ』
60分しかないのに、世の中の理不尽さ、息苦しさ、人間の優しさ、他者への愛情、全部詰まっていて顔をグッチャグチャにして泣いた。子供達は等しく子供らしく生きてほしい。それだけなのに。あのラストの後、施設にいる子供達全員幸せになってほしい。
『素敵なウソの恋まじない』
ダスティン・ホフマンってこういうかわいらしい恋愛映画にも出るんだな~。自宅で亀(といってもリクガメではないんだけど)を飼っているので、亀だらけの部屋を見てニコニコしてしまった。
『ホワイトボイス』
風刺が効きまくっててグサグサ心に刺さると思ったら後半でいきなりジェットコースター発進しちゃってそのまま混沌とした世界にぶち込まれてもう凄いもん観た。ラキース・スタンフィールドとテッサ・トンプソンが共演してると聞いて観たらこのザマよ。
『AKIRA(IMAX版)』
序盤で「アキラって君じゃないの!?」と多分皆が経験したことを私もそのまま経験して笑った。これ原作も履修するまでがセットなんだろうな。動きがエグすぎて当時のアニメーション業界どこもかしこも鬼しかいないのか。ちゃんと給料払ってんだろうな?
『インペリアル・ドリーム』
BLM運動から盛んになって黒人が主役の映画を観ようと思って観たのがこれ。出所したばかりの黒人が再就職しようと思ってもできない現実。この矛盾を正さなければ。「ヤクを運べば4000ドルくれるって」「すげえな。3000ドルあれば大学に行けるぜ」
『囚われた国家』
おっ、面白かった……!!デモ活動が活発化しているタイミングで観たから、凄くタイムリーな映画だと思った。途方もないことだとしても私達がやるしかない。やるしかないんだ。もうラストシーンが全て。反撃開始だ!!!!!!!
『ワインは期待と現実の味』
ワインソムリエってお金も時間も膨大にかかるのに合格するのが凄く難しい。しかも主人公は黒人でお金の余裕も無くて、そんな苦しいことある?ってくらい苦しいけどイライジャが選んだ結末を私は一生尊敬する。ママドゥ・アティエは本当に演技が上手い。
『サムワン・グレート~輝く人に~』
観た後友達に会いに行きたくなった。めちゃくちゃ良かった!!ガールズパワーが天元突破してて元気貰える!!ラキース・スタンフィールドの言うつもりはなかったのに愛おしすぎて思わず「愛してる」を言っちゃったシーンの演技が上手すぎるので皆観て。
『シュガーランドの亡霊たち』
ISISに魅了されて行ってしまった黒人の友人の話をするドキュメンタリー映画。20分弱しかないのに、心臓に冷や水をぶっかけるような本当の話。辛かった……。もう行ってしまってからでは遅いのだ。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
ラストシーンで座席から転げ落ちそうになった。凄かった……!!とは思うけど、グレタ・ガーウィグとは気が合わないかもしれないとも思った。次回作で応援するかしないか決まるだろうな。私は色々な人種で構成された4姉妹の『若草物語』が観たい。
『ルース・エドガー』
黒人がアメリカで生き残るために「完璧な黒人」を演じて捨ててきたもの。ケルヴィン・ハリソン・ジュニアはどこまで昇り詰めるんだ……!!映画があまりにも完璧すぎて、私は映画の前でただのサンドバックでしかなかった。凄い。凄すぎる。
『娘は戦場で生まれた』
ありのままを映し出し、剥き出しの映像を観てショックで涙も出なかった。生き物が物体になる瞬間。ワアドの「私達の動画を世界は観ているはずなのに、誰も助けてくれない(意訳)」という言葉を一生忘れない。その中には無知な私も入っているのだから。
『SKIN 短編』
レイシストをやめなかった男の剥き出しの差別と暴力とその結末。短編だからこそストレートに問いかけてくる。私はその場から動くことができなかった。自分が強いことを証明するために誰かを差別して、傷つけて。それって本当の強さなんかじゃない。
『デッド・ドント・ダイ』
半分過ぎた所で寝てエンドロールを迎えて、2回目再チャレンジしたら序盤から1回目で寝落ちしたところまで気絶してて、カフェインがぶ飲みしても眠かったゾンビ映画。私があの世界でゾンビになったら推しの名前を連呼しながら彷徨うんだろうな。
『10クローバー・フィールド・レーン』
そんなに期待せずに観たら最高過ぎて自宅で大暴れした大賞1位受賞!!!!!!楽しかった!『クローバーフィールド』がふーーーんな映画だったので、余計に株が爆上がりした。めちゃくちゃフェミニズム映画だからこれ!!皆観てくれ!!!!!
『クローバーフィールド・パラドックス』
私は最高じゃん!?!?!?ってなったんだけど、世間の評価が低すぎて「なんで!?!?!!?」ってなった。全世界共通の言語として英語の他に中国語が加わった世界という意欲的な言語映画だとも思うので観てくれ~!!楽しいよ!!!!!!
『ダ・ファイブ・ブラッズ』
アメリカでは差別される黒人が、ベトナムでは差別をする側になってしまうという構図。戦争を経験した世代、戦争を経験した世代の負の遺産を背負う世代、どこまでも断絶している。でもラストシーンには救いはあったかな、と思う。
『天下無敵のジェシカ・ジェームズ』
ジェシカがポジティブ人間なので、その姿勢にパワーを貰ったり救われたり。失恋してウダウダしながら模索する所が最高。『サムワン・グレート~輝く人に~』に続く主人公を振っちゃうラキース・スタンフィールドが観られます。
『スウィング・キッズ』
タップダンスに夢中になって、仲間が増えて、絆を深めて、力いっぱい踊り切った後にあのシーン。辛い。辛すぎる。あっという間に築いたものが崩れ落ちて、私はどうすればいいのか分からない。もう一生観ないかもしれない。
『もみの家』
『真白の恋』で心を奪われた坂本欣弘監督の最新作。良かった!血が繋がっている親子だから一緒に居なくても良いし、周りに合わせて無理する必要もない。自分らしく生きるということ。それを肯定してくれて嬉しかった。前作よりも1億倍好き。
『15年後のラブレター』
イーサン・ホークとクリス・オダウド、どちらも素敵な俳優なのにダメ男過ぎてどっちを選んでもキツイよ~と思っていたら最高の選択肢をもぎ取っててローズ・バーン!!最高だ!!!!!!ガッツポーズしたくなっちゃった。
『ドクター・ドリトル(2020)』
私が観たかったのはこういう演技をするロバート・ダウニー・Jr.だったわ……。年単位で待ってたよ。真っ直ぐすぎる脚本を個性豊かな俳優たちが見事に演技で引っ張って駆け抜けてみせたのが本当に凄い。
『プリデスティネーション』
観終わって「えええええ!?!?!?!?」ってなったけど、今観るとアウトな点が多すぎて私は支持できない。後、脚本よく練られてて凄いのに「だから何を伝えたかったんだこの映画は?」ってなってしまってダメです。もう観ない。
『7500』
ワンシチュエーションスリラー映画。ステレオタイプなテロリスト達。いい加減そういう偏った描き方は止めたらどうか?『キャプテン・フィリップス』で終わったと思ったのにまた出たよこれ。もう2020年だが?ジョセフ・ゴードン=レヴィットは良かった。
『Resurface:波に包まれて』
PTSDに苦しむ帰還兵たちのよりどころがサーフィンだったという短編ドキュメンタリー映画。戦地から生きて帰国したのに、死ぬことの方がずっと楽だと笑う彼らを観てなんにも言えなかった。退役軍人が1日に自殺する人数の多さよ。絶句した。
『アルゴ』
映画としてはよくできているけど、今観たら完全に『グリーンブック』案件で頭を抱えた。エンタメ作品として消化することの恐ろしさ。これが当時は賞を獲っちゃったんだもんな……。そっか~~~~。
『ナイチンゲール』
レイプされて家族を失った主人公が復讐の旅に出るけど、そんな彼女もある一面ではレイシストになるという。一生観られない。レイプされるシーンを体当たりで演じて評価されるよりも見せなくても何があったか分かる演技が評価される世界になって欲しい。
『風の谷のナウシカ』
映画館で生まれて初めて観た!!この映画を観れば観るほど、人間ってなんで生まれてしまったんだろうな……と思ってしまう。武器を持たずに対話をする姿勢を貫くナウシカが格好良すぎて泣いた。空を飛ぶシーンは美しかった。
『SKIN/スキン』
短編映画だけで良かったのではないか!?尺が増えて物語に肉付けされたせいか、短編映画のような余韻はどこにも無かったし、今作で白人に焦点を当てたことによって白人も辛いよ映画になってしまっている。短編映画とセットにして観ることに意味がある。
『もののけ姫』
良い音響で浴びる「アシタカせっ記」が身体に染み入り過ぎて開始数秒で泣いてしまった。偶々呪いを貰い、自分の意志に関係なく村を出たアシタカが、自分で決断し、森のために常に最善の策を選び取ろうと努力し続けるようになる。変化することの強さ。
『風立ちぬ』
激動の時間の中で一瞬を愛しぬいた二郎と菜穂子。当時はあまりハマらなかったところも、原作を読んだせいなのか、少しだけ視界がクリアになって分かったような気がした。幸せそうに笑う2人を観て私が泣きたかった。
『ハウルの動く城』
今観ると、木村拓哉声の演技上手すぎない??????当時はあんまり好きじゃなかった記憶があるんだけど、今観るとあまりにもハウルで当時の私の見る目は節穴だな?と思った。後付けしたような戦争の話が最後まで足を引っ張っているのが惜しい。
『ディストピア パンドラの少女』
ちょっとカラーが違うゾンビ映画。めちゃくちゃ良かった。生きるために偶々人間の肉しか食べられない彼らと、日々家畜を殺して肉を食べて生きる私達。何が違うのか?あのラストシーンを私は強く推したい。
『ソニック・ザ・ムービー』
ソニックはアニメを少し観た程度だったけど初見にも優しい作りが嬉しい。家族が欲しいソニックと孤独でも平気なロボトニックの究極の戦い。私が観た回にソニックファンのグループが居て彼らは終始笑ってて私もつられて笑ってた。忘れられない映画体験。
『千と千尋の神隠し』
この映画は大人になってからの方が1億倍も刺さる。知らない場所でスタートを切る怖さと、そこで努力を続けたことで得る喜び。それら全部私が知っていることでだった。嗚咽していた。千尋が後ろを振り返らずに前へと進むシーンは一生忘れられないな。
『6才のボクが、大人になるまで』
同じキャストで12年かけて撮ったことがこの映画の強みであり、個性だけど、12年かけたためにゲイをいじったりとか、そういう古くさい表現が目立って映画に集中できなかった。ママの「子育て終わったら私の葬式しかないじゃない」って言葉キツ過ぎんか。
『リンカーン弁護士』
司法を絶対的なものとして信じているからこその戦法に「うっ、うわ~~~!?!?!?!?」とひっくり返りそうになった。面白い。面白すぎる法定映画だ!!マシュー・マコノヘイの隠さない怒りの演技が素晴らしいよね。
『透明人間(2019)』
「酷いことをされるシーンを見せなくても何があったかわかる演技」を見事にやってみせるエリザベス・モス!!!!!素晴らしかった……!!!!!!私が求めていたのはこれです!!これ!!!!!全員見習え!!!!!!!!!!
『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
農場を一から作り上げることの苦悩。問題を一つずつ解決して、自然のサイクルに溶け込んでいくところがフィクションじゃないから凄い!観終わった後、農場は作れないけど自分も何か育てたい!と思い、そのテンションで朝顔の種を植えた。
『オールド・ガード』
2020年というドン底の世界に革命を起こしてくれて有難う!!!!!!!!いや~もう本当に凄かった。世界のあちこちで革命を起こす歴史的瞬間に立ち会えて嬉しかった~!!この映画が無かったら私は乗り切れなかっただろう。続編待ってるよ!!!!!
『ダークナイト(IMAX版)』
何年ぶりかのリバイバル上映。久しぶりに観たら絶望感が強すぎてボコボコにされてしまった。もう何回も観ているのに!!辛すぎて帰宅してマッハで『ダークナイト ライジング』を観た。絶望は笑いながらやって来るんだぜ。
『WAVES/ウェイブズ』
父親に認めてもらうために頑張ってトレーニングしたのに身体を壊して、悔しさで涙を我慢するあのシーンで私のメンタルは折れた。最近のハリウッド映画は有害な父親と向き合おうとしてていいなあと思うけど、この映画はあまり好きじゃなかったな。
『思い出のマーニー』
全っっっ然面白くなかったな……。思春期の子供をどう描きたかったの?後、声優じゃない俳優が声の演技をすると途端に違和感が出るのは「わよ」「のよ」「だわ」を普段使わないのに言わされてるからなんだろうな。一生観ない。
『シライサン』
乙一が本名でホラー映画監督デビューということで!これ映画館で観たらもっと物語に没入で来て面白く観られたんだろうな~!でも乙一カラー全開で悪くはなかった。飯豊まりえは輝きまくってて良かった。
『任侠学園』
公安警察とか妻を亡くした男とかそういう役ばかりやっていた西島秀俊が今度はヤクザかよ~と思ったけど、逆手に取ったキャラクターなのが良かった。伊藤淳史が隣りにいると伸び伸び演技してて良いよね。エンドロールまでオマケがいっぱい!楽しい!!
『ライド・ライク・ア・ガール』
競馬大会で初めて女性騎手が優勝した実話を基にしているのに、脚本が雑すぎてめちゃくちゃ残念だった。もっと、なんかこう、上手くやれたのでは……。レースのシーンが最高だっただけに余計にそう思う。シーアの楽曲を雑に使ってて笑った。
『パニックルーム』
ワンシチュエーションでここまでやるなんて、凄いサスペンス映画だ!今観てみると、この映画の脚本は面白いだけでなく、黒人差別を意識していると思う。フォレスト・ウィテカーが演じた犯人グループの彼のこと、今なら少し分かる気がする。
『メタルヘッド』
全然面白くなかった。この映画全体を通して一体何が言いたかったの?この監督は女性になんか恨みでもあるのか?ってくらい、皆女性を侮辱する言葉をポンポン投げて。ナタリー・ポートマンも制作陣に名前を連ねてるし、正気か?
『ブラック・アンド・ブルー』
開始5分で今のアメリカの白人警官が抱える問題が露呈する。黒人のコミュニティからも白人警官からも仲間外れにされ、どちらにも属せない黒人の女性警官が陰謀に巻き込まれて奔走する。絡みまくった伏線を全部回収するのが凄すぎるので皆観て!!
『アメリカン・ギャングスター』
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウを起用しておきながら、そんな贅沢な使い方する!?!?贅沢すぎるが!?!?凄かった……面白かった……!!!!!!私が観たのは劇場公開版なので、伝説のラストシーンを観ていません。
『善き人のためのソナタ』
監視する側とされる側という奇妙な関係。他人の生活を盗み見て文学や音楽に触れ、人間らしい生活を取り戻していくヴィースラー。ラストシーンがエモーショナル過ぎて嗚咽したけど女性が酷い目に遭うシーンがあるので一概に好き!!とは言えない。
『ドープ/DOPE!!』
ドタバタコメディに見せかけてどこまでも現実を描いている。黒人の子供だからと搾取する大人達と、黒人だけど厳密には黒人のコミュニティには属していないマルコムの駆け引きに震えて欲しい。『ルース・エドガー』と魂で繋がっている映画だと私は思う。
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
泥臭いヒーロー誕生映画で熱くなったり泣いたりしたけど、いかんせん悪役のジンガロが端から端まで持って行ってしまうので、変なアドレナリンが出っぱなしで全然眠れなかったのを覚えている。ルカ・マリネッリ、本当に凄い俳優だ……!!!!!!
『マイル22』
特に感想がない。それくらい内容が何もない。早口でFワードを飛ばして捲し立てるマーク・ウォールバーグ、もうお腹いっぱいだな。マーク・ウォールバーグもピーター・バーグもそろそろコラボを止める時なのではないか。
『セブン・シスターズ』
ディストピア映画はいくつか観てきたけど、この映画もまた良かったな!私は凄く好き。ノオミ・ラパスが演技でぐいぐい引っ張っているのが強み。本当に7姉妹いるみたいで、だから余計に悲しかった。マーワン・ケンザリはハンサム過ぎて暴れた。
『アルプススタンドのはしの方』
映画館で観られて良かった!応援席でただ会話をしているだけなのに、無駄が無くて面白い。私が大好きな演技で魅せる俳優達。原作の戯曲も観てみたい。学生の時のモヤモヤした気持ちとか、やりきれなさとか、そういうのが全部詰まってて愛おしかった。
『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン』
「友達は選べる家族」の言葉にどれだけパワーを貰ったか。成り行きで旅をすることになった3人が、旅を通じて少しずつ自分を解き放っていく。築いていた固い壁が崩れてゆく。そこが良かった。
『ファインティング・ファミリー』
自分の夢が破れる瞬間に折り合いをつけた瞬間。家族の夢がいつしか自分の夢となり、未来をもぎ取る瞬間。それらをあんなに眩しく描くなんて!!プロレス選手を傍で支える人達もちゃんと映していてもう信頼しかない。今すぐプロレスの試合を観戦したい。
『ダンケルク(4DX)』
リバイバル上映ということで。この映画ほど4DXの効果ががっつりハマった映画はないと思う。ファリアがダンケルクビーチに着陸させる前の風の流れを確認するシーンで、画面から風が吹いてきて不覚にも泣いちゃったんだよな。
『プロヴァンスの贈り物』
こんな、いかにも仕事で撮りました!!な映画を観るのは久しぶり過ぎて笑ったし、それがリドリー・スコットだから余計に困惑した。つまらなすぎて泣いた。ラフな格好をしたマリオン・コティヤールが車に跳ね飛ばされてブチ切れるシーンだけは良い。
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』
残された時間の中で何ができるのか。まるで遠足前の子供のように2人で相談し合って、笑って、夢を語って。その姿が愛おしすぎてラストシーンは嗚咽した。自分らしく生きることはこんなにも素晴らしい。今凄く海に行きたい。
『ソローキンの見た桜』
ストーリーはありきたりだし、展開も読めてしまうけど、日本語と英語を使って伸び伸びと演技する阿部純子が輝きまくってて目が離せなかった。『T-34』でロシア映画が流行りだした今、井上雅貴監督が日本とロシアの懸け橋になるしかないのでは?
『インセプション(IMAX版・4DX)』
初めてのIMAXと4DXを体感して、素晴らしい映画体験だった……!!(当時は普通サイズのスクリーンでしか観ていなかったので)「コマよ!!止まってくれ~~~!!」って観客の声が一つになる空気を久しぶりに体感で来て良かった。
『プロジェクト・パワー』
「5分間だけスーパーパワーが得られる薬」という美味しい設定のはずなのに、そこまで面白くなくてあれ!?って感じ。拍子抜けしちゃった。ジョセフ・ゴードン=レヴィットが急いでシャワーを浴びた風で出てきて敵を躱すシーン、皆好きなやつでしょ。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
エルネストが友達の手を離して向こう側へ行ってしまった決定的な瞬間があまりにも切なくて、自分でもよく分からないけど泣き崩れた。ベニシオ・デル・トロが主演のチェ・ゲバラ2部作を観るともっと良いと思います。
『私はあなたのニグロではない』
BLM運動を通して黒人差別が無くなるために考えたり、何か行動を起こそうとしている人がいるとしたら、これだけは絶対に観た方が良い。『グリーンブック』がアカデミー賞作品賞を獲ったことの何が問題だったのか?観れば分かる。
『コリーニ事件』
ここ数年良質な裁判映画を観てきたせいか、この映画のあれやこれは上手く機能していたとは思わないけど、でもドイツの負の遺産から目をそらさない姿勢は尊敬するし、そういうテーマで映画を撮り続けることができるのはドイツの映画業界の強みだよな。
『ペイン・アンド・グローリー』
男と女に導かれ、支えられて、でも最後に決めるのは自分という。私が観たかったのはこれだよこれ!!未だに美しい女だけが男を導く映画を撮るハリウッド業界は1億回この映画を観ろ!!ラストの仕掛けも素晴らしい!!
『レディ・オア・ノット』
家族だの血縁だの昔からのしきたりだとうるせえええええ!!って人達はこれを観て存分にパワーを貰って欲しい。途中痛すぎて目をそむけたくなるシーンがあるけど、それ以外は凄いので観てくれ~!!これは多分コメディ映画。
『残された者ー北の極致ー』
マッツ・ミケルセンの(ほぼ)一人芝居。寒い土地で残されてサバイバルしなくちゃいけない系の映画は何本か観たけど、この映画は質が違う。良かった。ラストシーンが最高のタイミングで見切れるので是非味わってほしい。
『ヘロイン×ヒロイン』
ドラッグの根絶を目指して奔走する3人の女性を追った短編ドキュメンタリー映画。アメリカと日本が決定的に違うのは、薬物を使用した人間に対する接し方だと思う。そう、薬物を使ったことは結果に過ぎない。生きてるだけで偉いんだ。
『ヘヴィ・ドライヴ』
ジャケット詐欺過ぎて謎の低評価を食らってる良作。テッサ・トンプソンとリリー・ジェームズが姉妹で、アメリカの妊娠中絶の問題と黒人の貧困の問題を全部を映してて凄い。この監督が『キャプテン・マーベル2』の監督なんて信頼しかないでしょ。
『ハニーランド 永遠の谷』
物語のようで物語じゃないドキュメンタリー映画。多分、こんな奇跡って私が生きてるうちにはもうないんじゃないかって思うくらい、奇跡と奇跡が偶然重なってできた産物だと思う。映画の神様って居るんだわ。
『マーシャル 法廷を変えた男』
チャドウィック・ボーズマンがこの世界から居なくなって、呆然として、この映画を観た。このタイミングで観て良かった。「我々が奴隷ではないのは(先祖が)立ち上がり闘ったからだ」の言葉の重みを抱き締めて明日を強く生きたい。
『幸せへのまわり道(2019)』
また人生の礎にしたいセラピー映画に出逢ってしまった。トム・ハンクスは定期的に賞レースにノミネートされるんだし、もう功労賞あげなよ……と思っていたけどやっぱりトム・ハンクスって演技が上手い。彼の穏やかで優しい歌声だけでもう泣く。
『ミスター・ロジャースのご近所さんになろう』
「そのままの君が皆好きなんだよ。君は特別なんだから」と大人が肯定してくれる。そんな教育番組を見て育ったアメリカ人が心底羨ましい。クレモンス警官役の彼とのエピソードで泣き崩れた。『幸せへのまわり道』とセットで大切にしたい。
『宇宙でいちばんあかるい屋根』
クソビッチと言われている女の子に「あの子、君のことが好きなんだね」とか言って怒ってもくれない男が出てくる胸糞映画。本当に『新聞記者』を撮った監督なのか?どいつもこいつも性差別年齢差別しやがって!日本アカデミー賞のトロフィー返上しろ!!
『青くて痛くて脆い』
言いたいこと言わずに勝手にこじらせて、めちゃくちゃ遠回りしただけの茶番映画。サークルの先輩が「君のことが好きなんだ!」と言って相手の同意を取らずに抱き締めるシーンが気持ち悪すぎるのでアウトです。
『はちどり』
心にすっと染み込んでくる、苦しいけどそれ以上に優しくて温かい映画だった。激動の時代に飲まれまいとして、日々身を削って失っていった人間らしさ。ウニが先生と出逢い、交流を通じて世界が開いていく。その過程が凄く良かった。眩しい。
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
割りと色々な人が支持してるけど、私は全然好きじゃないし支持していない。先生と生徒の間にある経済格差とか生徒に手を出す教師とか、そういうところが引っかかってしまって心から楽しいと思えなかった。副業しないと生活できない校長先生って何だよ。
『アンダーウォーター』
開始数分で基地がグッチャグチャになって「まだモンスターの影すら見えないのにこんな飛ばして大丈夫なのか!?」と心配したけど問題無かった。悪くはないけど、生き残るメンツがBLM運動の前に作られた映画だと分かる作りなのが辛い。
『トワイライト~初恋~』
当時のファンの熱狂と黄色い声を全部丸ごと映画に閉じ込めた記念すべきシリーズ1作目。なんか、そこまで悪くないのでは?完全に当時の熱量に見事に当てられて、興奮して夜眠れなかった。吸血鬼たちの野球大会が可愛い。
『ニュームーン トワイライト・サーガ』
前作の良いところを全部そぎ落としやがってこの野郎!!酷すぎる脚本が本当に酷くて泣いた。まだ2作目なのに……後3作も観なくちゃいけないの……?一気にテンションがどん底へ。私の興奮を返せ!!!!!
『エクリプス トワイライト・サーガ』
2作目が酷すぎて少しは持ち直すかと思ったけど更に事態が悪化してて心が折れた。私が最後まで推していたジェイコブも壊れたラジオみたいに好きだ好きだ言ってるし、挙句の果てには拒絶するベラにキスするし完全にゲロ案件。お前ら一体何をやってんだ。
『TENET/テネット』
私はこの映画を支持していないけど、さよならをする美しさは目に焼き付いているし(あのシーンの2人の演技良かったよね)ジョン・デイヴィッド・ワシントンは素晴らしいので定期的に話はしたいと思う。皆ニールの話しかしていないのが致命的な欠点。
『エノーラ・ホームズの事件簿』
元気いっぱいのエノーラ・ホームズが観客に語りかけながら冒険をしていくのは新鮮でいいなあと思ったけど、サム・クラフリンの演技が鋭すぎて余韻を引きずってしまったために心から楽しめなかったのが痛い。演技が上手すぎて逆に足を引っ張るって何。
『窮鼠はチーズの夢を見る』
世界には『オールドガード』も『お嬢さん』もあるので同性愛者が傷つけられて消費される終わる映画はもう観たくない。異性愛者がこの映画を観て悲しむのも切なくなるのも自由だけどその時点で自分の持つ特権を行使していることを頭の片隅に入れておいて欲しい。
『mid90s』
これを観てジョナ・ヒルの株が大暴落して一気に信頼できない俳優のリスト入りした。この映画を半自叙伝と言えちゃうジョナ・ヒル怖いよ〜少年と女の子のシーンとかちゃんとケアして撮ったんだろうな?謝罪する奴はゲイだとかなんだその台詞。怒るよ?
『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
世界恐慌でどの国も苦しむ中、唯一繁栄していたと思われるソ連の裏側の話。これが第二次世界大戦前か……。そんなことある!?ってくらい惨すぎて、でもこれが現実……。ピューリッツァー賞って……なんなんだ。
『マティアス&マキシム』
ドラン監督がこの映画撮ったって数年前の私、信じられるか!?嬉しくて当日ずっと泣いてたんだよなぁ。ドランの作品に共通する母親との描写もあるけど、それ以上に友達との大事な時間を描いてくれたことが嬉しかった。私はハッピーエンドと受け取った!
『ライフ・イット・セルフ 未来に続く物語』
こんな酷い映画ある!?ってくらい酷すぎて倍速で観たかった。白人ばかりで異性愛を推奨するのにこんなにド下手くそで何?オスカー・アイザックって割りと死んじゃう役をやってる気がするけど、この映画ほど意味分からない死に方はない。一生観ない。
『スノーピアサー』
ポン・ジュノ……!!(2020年に入って2回目の絶叫)こういう役をクリス・エヴァンスにやらせる!?この時キャプテンアメリカやり始めた頃だよ!?エグすぎるわ!!ソン・ガンホが凄い色気を纏って出てきて笑った。悪夢のお正月。ラストは最高。
『オン・ザ・ロック』
開始数秒でゲロ吐きそうなくらい気持ち悪い台詞をぶん投げられてやべえってなったけど、後半にはそういう気持ち悪さを返上する映画に昇華されてていい意味で吃驚した。当時は腕時計のくだりを褒めてた気がするけど、今思うとあれも微妙かもな。
『Homemade/ホームメード』
コロナ禍で制作されたショートフィルム集。全17話。Filmarksで各話の感想をあげているのでそっちのリンクをはっておきます。どれも素晴らしい映画なので観てね!
『マルコムX』
黒人差別と闘うために立ち上がった男の末路。同じ黒人でも考え方は千差万別で意見がぶつかるのは当たり前だけど、当時の彼らは考えの相違を良しとせずあんな手段を選んだのだ。デンゼル・ワシントンの演技にねじ伏せられて欲しい。
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
故郷に住み続けたいのにお金が無くて住めない黒人はどこへ行くのか?モントはお芝居でジミーに本音をぶつけたけど目に見えない大事なものだけでは生きられない。一生逢えないかもしれない。それでもさよならを選んだジミー。寂しい。
『オフィシャル・シークレット』
自分の心身を削りまくって情報を漏洩して裁判まで発展したのにイラク戦争は止められなかった。政府を監視しながらも、私が言わなくてもいいやの積み重ねが招いたことなんだろう。この映画のレイフ・ファインズは良い。
『シカゴ7裁判』
確かこの日別の映画を観ようとしてたんだけど、Twitterのフォロワーさんの感想見て急遽観に行ったんだよね。演技が上手い俳優達の演技による壮絶な殴り合い!!これは映画館で観て良かった。白熱し過ぎて眠れなかった日曜日の夜。吹き替え版も良い。
『みをつくし料理帖』
澪が料理と向き合っていくうちに自分で道を切り開いていく。そこに女と女の物語が見事に組み込まれているので時代劇だから……と敬遠せずに皆観てくれ。時代劇だけどちゃんと現代を生きる私達に繋がっている。素晴らしかったー!!原作読みたい!!
『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』
皆散々言ってるけど本当に『アド・アストラ』と繋がってて腰抜かした。チャーリー・ハナム演じる主人子が家父長制度に雁字搦めにされてゆく。家父長制度は自分だけでなく皆の人生まとめてメチャメチャにするから早くぶっ壊そう。
『孤独なふりした世界で』
途中まで良かったけど、ピーター・ディンクレイジとエル・ファニングのキスシーンがあった時点で無理だった。恋愛要素、必要だったか?????無くても十分面白くなる要素は揃ってたはずだけど。主演2人の実年齢の差を考えてくれよマジで……。
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
皆当たり前のように「長男だから」「男だから」って枕詞つけるけど、マジで何。もう2020年だぜ?親の世代にも刺さるって完全に自分の子供に置き換えて泣いてるんだろうな~と思った。子供が命を懸けなきゃいけない世界なんて私は全然好きじゃない。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
京アニを支援したくて観たけど好きじゃねえ~外国の物語なのに白人至上主義で反吐が出るね。架空の戦争を作って物語として消費して、挙句の果てに不治の病も泣かせるための要素なの?大佐……ヴァイオレットの幸せを勝手に決めんなよ!ムカつくぜ!!
『6日間』
作戦を決行する前の緊迫感とか、特殊部隊員のジェイミー・ベルとか、「こうするしかないんだ」と苦渋の決断を下す交渉人のマーク・ストロングとか良かったけど、映画としては正直微妙なところ。
『ドゥ・ザ・ライト・シング』
スパイク・リーが訴えていることが30年前から変わっていないって私も含めて全世界無関心過ぎない?「右(愛)と左(憎しみ)はいつも戦っている。左が原因で人はいつも殺し合うが、右は人の魂に触れ、やがてKO勝ちする」頑張ろう。私も、貴方も。
『オペレーション・フィナーレ』
舞台がアルゼンチンやらイスラエルやら、非英語圏の国の話なのになんで皆英語しゃべってるんだよ~~~~~~国の文化に対して敬意が無さ過ぎて萎える。誰かと思ったら『ニュームーン トワイライト・サーガ』の監督かよ。恥を知ってくれ。
『82年生まれ、キム・ジヨン』
なんかいい感じにまとまってたけど、そんな終わり方じゃダメだろ……キム・ジヨンは年単位で心身ともに傷つけられたのに、夫が最初にやることが泣いて謝罪して……??????それだけじゃあ全然足りないだろうが。
『朝が来る』
映画が綺麗すぎるって感想見たけどあれ以上の地獄をもっとリアルに描けと?それはこの映画で言う底辺で暮らしていない人が言えることでは?日本の底辺で生きる人達の手を決して離さないこの映画が好きだよ。人間らしい生活をしている人達が困っている人に手を差し伸べる。それが当たり前の世の中になってほしい。していこうよ。
『エクストリーム・ジョブ』
皆観終わった後口を揃えてチキン食べたいって言ってたけど、分かる。めっちゃチキン食べたくて夜中コンビニ行くか迷ったもん。チームのメンバー脳みそ筋肉過ぎて最高だし、そういう人達を適度に野放しにする上司も大好き!楽しかった~!!
『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』
マジで怖くて私でも映画館で震えた。なんでこれ映画館で観ちゃったんだ!?来るぞ来るぞ!!(ドキドキ)からの溜めが長すぎて心臓持たねえ。日本の描写は良かった。アンドレア・ライズボローとジョン・チョウが良かったので気になる人は観て。
『#生きている』
韓国のゾンビ映画は皆違って皆良いから安心して観られる。この映画もそうだった。足がめちゃくちゃ速いゾンビは流石にもう見慣れた感があるけど、そういうのを差し引きしても良かった。世界が死にかけていても希望で終わるのは良い映画!!
『タイムリミット』
ドイツ産のサスペンス映画。なんだけど、出てくる人達皆ポンコツ過ぎてどうした?????コントか?????????途中からイライラが凄まじいので倍速で観ても問題ない。というか、観なくても良いです。
『罪の声』
自分のエゴで勝手に子供を利用して世界を変えた気になっている大人達と、人生を壊された子供達。なんで後者が惨めな思いで生きていかなくちゃいけないんだ。苦しかったけど救いはあって良かった。野木さんの脚本は今作でも安定していた。
『マーティン・エデン』
前売り券まで買ってワクワクした気持ちで観たのに途中で気絶した。ルカ・マリネッリの演技は凄すぎて割りとボコボコにされたんだけど、ストーリー的にはあまり乗ることができず。マーティンが人を見下した辺りから勢いよく興味を失った。
『行き止まりの世界に生まれて』
2020年に観たドキュメンタリー映画、どれもこれも映画の神様宿りすぎ案件。この映画も素晴らしかった。友人と自分の周りの時間をカメラに収めたことが結果的にアメリカという国を捉えたという凄い映画なので是非!監督の優しい眼差しが好きだなあ。
『ハンナ・アーレント』
終盤の講義のシーン、見応えがあり過ぎて定期的に観たい。『オペレーション・フィナーレ』の雪辱は果たした。ハンナ・アーレントとマルティン・ハイデッガーが不倫関係にあったことを知らなくてゲロ吐きそうになったのは内緒。(内緒にしてねえじゃん)
『ある画家の数奇な運命』
この時期、ナチスドイツ関係の映画を観ていた気がする。マックス・リヒターのサントラの圧にやられて映画館で爆泣きしてたんだけど、冷静になってみるとなんで女優(敢えて書きます)ばっか脱がされて不公平じゃんとか色々引っかかる点ありました。
『羅小黒戦記』※吹き替え版
アクションシーンに目を奪われっぱなしで、初見が吹き替え版で良かったと思いつつも字幕版もやっぱ観ておきゃあ良かった……!!と後悔ありまくり。制作国がどんな状況であろうと、そろそろ悪役が死なずに手を取り合って終わるアニメ映画が観たい。
『スペンサー・コンフィデンシャル』
ウィンストン・デュークをそんな使い方して良いんか??????駄目だろ????????と思ったらまたピーダー・バーグとマーク・ウォールバーグのタッグでもう良いよ~~~観終わった後『アス』観ようかなと思うくらい酷い映画だった。
『ロスト・マネー 偽りの報酬』
スティーヴ・マックィーンの映画のベッドシーンって全然好きじゃなくて、この映画でもやっぱり居心地悪かったんだけど、それ以外は良かった。殺し屋のダニエル・カルーヤの演技が怖すぎて泣いちゃう。希望があって終わる感じは大好き。
『ゲーム・ナイト』
予測できない脚本と俳優達の演技がぐいぐい引っ張るので、安心して身を任せていた。デンワル・ワシントンのくだりは全然好きじゃないけどそれ以外は良かった。カイル・チャンドラー演じる兄が嫌すぎる。オエオエしながら弾丸を摘出するシーンやばい。
『フェアウェル』
終始「早く家に帰るか気絶して楽になるかしたい」と思いながら観ていた。地獄過ぎるけどもっと地獄なのはあのラストの唐突なネタばらしだったかな。映画だから良いとしていたことが一気に現実になってしまったのがでかい。
『ようこそ映画音響の世界へ』
普段映画を観る時、全然音響の世界に目を向けてこなかったんだな自分。ちょっと反省した。あの映画もこの映画も色々な創意工夫をしていて楽しかったけど、ジョン・ラセターは出しちゃあ駄目だろ。
『Mank/マンク』
意外にも、前日に観た『ようこそ映画音響の世界へ』と時代が繋がっていてすんなり映画に入りこめた。でも途中気絶した。ゲイリー・オールドマンとリリー・コリンズの関係性が良い。
『クリスマス・クロニクル』
こっから突然始まったクリスマス映画マラソン。Fワードを飛ばさないご機嫌なカート・ラッセルがサンタの格好をして大暴れしているので皆観て欲しい~!メインが白人ばっかりのキャスティングで顔を顰めたけど、全体的に楽しかった!
『ダイ・ハード2』
1作目はクリスマス映画と認識していたけど2作目もそうだったとは知らなかった。(覚えていなかっただけ)これが爆発的なヒットを生み出してたらクリスマス映画としてシリーズを作っていったんだろうな。これを打ってる今ももう内容を忘れつつある。
『燃ゆる女の肖像』
穏やかに流れる時間の中で燃えるように恋をして、さようならをする。それも確かに愛の形だと思う。が、もう世の中には『オールドガード』も『お嬢さん』もあるので、すっ、凄いもん観た!と興奮しだけど好きかと言われると半々なところ。
『ジングル・ジャングル 魔法のクリスマスギフト』
クリスマス映画のマラソンをしている中でぶっちぎりで好きだったやつ。家族部門優勝ですこれ。作中で理系の話をしてるんだけど、最終的に信じる気持ちが大事!に収束していくのが最高。キラキラのクリスマス映画!楽曲が満点過ぎる。
『素晴らしき哉、人生』
ずっと観よう観ようと思っていて観ていなかった古典映画をやっと観たぞ!!アメリカではこの映画が毎年クリスマスの時期に流れるって聞いて成る程ね~?善人が報われる瞬間がドラマチックで素敵な映画だとは思うけど、手離しで褒められないやつ。
『ファインティング・with・ファイア』
意外とちゃんとしてたジョン・シナ主演のコメディ映画。大人が子供に「子供らしく生きて欲しい」って真っ直ぐ伝えるところが好きだよ。これでおもちゃ売り場でアジア系の人間に意地悪するシーンが無ければもっと褒めてたな。
『ミッドナイト・スカイ』
ジョージ・クルーニー……。(絶句)映画館じゃなかったら観るのやめてた。これ原作がそういう方向性らしくてそっか~ってなるけど、それならもう少し脚本なんとかできたと思うけど。豆を飛ばし合うシーンのサントラが陽気過ぎてどうした??????
『ザ・プロム』
プロムに乗り込む人達白すぎてちょっと引いた。それ以外は良かった。中盤からずっと泣いてて、プロムのシーンはもう目から滝のように涙が出ていた。この映画も楽曲良かったな~!!エンドロールまでオマケがいっぱいで嬉しい。隣人を愛せ!!!!!!!
『クリスマスに降る雪は』
クリスマス映画マラソン、恋愛部門はこれが1位だ!!シャメイク・ムーアとイザベラ・メルセードのカップルが良かった。私はザ・ローリング・ストーンズの楽曲をバックに皆で踊るシーンでめちゃくちゃになって泣いちゃったんだ。群像劇としても完璧!
『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』
グレースが黒人で女性の歌手が生き残れる確率の低さを吐露していたけどそういうのを明確に示してくれるからこの映画は信用できる~ケルヴィン・ハリソン・ジュニアがハンサム過ぎて照れる。吃驚して落っこちちゃうシーンとか愛おしさしかないでしょ。
『クリスマス・ナイト 恋に落ちた騎士』
凄いお金がかかっていない、超お手軽『ニューヨークの恋人』って感じ。低予算で作られたのが分かる演出意外と嫌いじゃない。けど、1年前でこのキャスティングの白さと異性愛を全面に推す作りはあんまり……。
『めぐり逢えたら』
ロマンチックだとは思うけど、男ども、子供も大人もルックス重視しすぎてキツくねえか???????確かにパパに新しい恋人ができたら品定めをしてしまう子供の気持ち分からなくもないけどさ~そこでメグ・ライアンが出てきちゃうんだからドン引きよ。
『スパイの妻』
蒼井優と高橋一生の演技での激しい殴り合い!!一緒に手を繋いで駆け抜けるかと思ったら最初から隣に誰もいないのが怖すぎて泣いた。突然の黒沢清節炸裂。やっぱりジメジメして鉄扉のある部屋が出てきて笑った。好きなの?東出昌大の棒演技が地獄。
『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』
40代の女の離婚を第二のスタートとして描くところが好き。何歳からでも新しいことは始められるんだよね。牙をむしり取られた象が一瞬映るので注意。厳密に言うとクリスマス映画というより、クリスマスの時期に起こった話がメイン。
『クロース』
クリスマス映画マラソンをして見事に1位に輝いた映画。後半ずっと嗚咽していた。これから毎年ジェスパーとクロースの友情に想いを馳せながらこの映画をクリスマスに合わせて観ることになりそう。J・K・シモンズが優しい声で演技をしているので皆観て。
『ワンダーウーマン 1984』
色々言いたいことあるけど、でもやっぱり好きだ~!!序盤の女だけのオリンピックでもう涙腺やられたし、ダイアナが全世界の人達に語り掛けるシーンも目が溶けそうなくらい泣いてた。次回作、メインキャストに黒人の俳優が起用されたら良い。頼むぞ!!
『アンジェラのクリスマス』
ルース・ネッガが声優として参加してるので観たけど、思っていた以上にキリスト教の話だった。でも貧しい家庭なのに4人の子供を産んでて、案の定生活が苦しくて父親は家族のために窃盗して逮捕されてって一体何を見せられているんだ。
『エルフ~サンタの国からやってきた~』
ピーター・ディンクレイジの身長をいじるシーンがヤバすぎてゲロ吐きそうだった。いくら「サンタの国に住んでいるエルフだから人間界の常識が分からない」という設定があったとしてもやっていいことと悪いことがあるだろうが。
『グレムリン』
完全にギズモに心奪われてしまった。観終わった後通販サイトでギズモのぬいぐるみを探しまくってたし、次の日もずっとギズモのことで頭がいっぱい。ギズモ……可愛すぎて暴れてしまう。ビリーとピアノの弾き合いっこをして意思疎通するシーンが好き。
『クリスマス・クロニクル PART2』
前作のキャスティング白すぎてちょっとな~と思ってたら今作はちゃんと考えてたっぽくて嬉しかった。ミセス・クロース役のゴールディ・ホーンってリアルにカート・ラッセルのパートナーなのね!?!?!?
『東京ゴッドファーザーズ』
ホームレス達が赤ちゃんを巡って東京を駆け回り人と人を繋いでいく。クリスマスの奇跡だ!と思い込むことが本当にクリスマスの奇跡になっているところが良い。ただ、ギャグシーンとして娘がいる親父が家出娘の胸を揉むシーンがあるのは駄目です。
『ウルフウォーカー』
真っ直ぐで優しい~!!AURORAの歌がドンピシャなタイミングで流れてくるので凄い。あんなに完璧なシーンはない。手を取り合って掴む未来。例え一時的なハッピーエンドだったとしても、ハッピーエンドで映画が終わることが大事だと私は思うので!
『Late Afternoon』※原題
認知症の祖母がいるので、祖母が日々見ている世界がこの映画のように穏やかでカラフルだったら良いな~と思った。ショートフィルムだけど、真っ直ぐ届くので良い。優しい映画だった。
『ブレッドウィナー/生きのびるために』
タリバン政権下で買い物にさえいけない女性たちが捨ててきたもの。パヴァーナが物語を勇気に変えて必死に生きる姿が本当に辛くて、私には何ができるのか考える。アフガニスタンが舞台なのに英語の台詞で喋っているのは……支持できない……。
『異端の鳥』
少年の目からどんどん生きる気力も光も無くなっていく。ひたすら暴力描写が続くけど、それ以上に心から救われるようなエンディングじゃないともう駄目だと思うんだよね。映画は記録じゃなく、あくまでも映画なので。
『彼らは生きていた』
モノクロの記録映像がカラーになった途端、そこにいる人達が呼吸を始めて心底驚いた。真の男になるために笑って戦争に参加した人達が「戦争は無意味だ」って言っていたのに、結局第二次世界大戦を止められなかったこと。私達は忘れてはいけないよ。
はい、終わりです!!!!!!!!(クソでか声)
250作分のレビューは流石に終わりが見えなさ過ぎて絶望顔でしたが、楽しかったので来年もまた総決算込みでやろうかな~と考えています。
それにしても28000字越えって……私の書いた卒論よりも長いんですけど……。笑
いや~本当にお疲れさまでした。
2020年は本当に色々なことがあって、いつも以上に意識して、アンテナを常に張りながら色々な映画を観たような気がするんですけど、それでも足りないんだから不思議ですね。
因みに2020年の映画ベスト10は以下の通りでした。(Twitterから転載)
#2020年映画ベスト10
1.風の電話
2.朝が来る
3.ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
4.オールドガード
5.幸せへのまわり道
6.パラサイト、レ・ミゼラブル
7.アルプススタンドのはしの方
8.ペインアンドグローリー
9.名もなき生涯
10.ルース・エドガー
次点:マティアス&マキシム、もみの家
注意書きを読んだ上でここまで駆け抜けてくれたと信じて言っちゃいますけど、私は「この映画のここが最高」とも言うし、それと同じように「この映画のここが無理」って言っちゃうタイプなんですよね。
いや、知ってるからここまで読んで下さってると思いたいんですけど。(大事なので二度言う)
私の言葉で傷つく人が居たら申し訳ない……と思いつつも、プラスな感情もマイナスな感情も全部言語化して整理したいのでこれからも止めません。
私の映画の感想はあくまでも私のための感想でしかないので、誰に対して言ってるわけでもないし、私の言葉で貴方の「好き」は揺らがないで欲しいし、貴方の映画に対する「好き」という気持ちは貴方だけのものなので、そのままの貴方で居てください。
映画を観て色々な感想が出てくるなんて百も承知で(世界中には本当に沢山の考え方を持った人間がいるので)、そこが映画の面白くて素晴らしいところなので、映画を観て思ったこと、感じたことは大事にして欲しいです。
何が言いたいかっていうと、例え私がある映画を観てマイナスな感想を言ったとしても、その映画を好きな人を否定するわけではないってことです。
私は私らしく、貴方は貴方らしく!!!!!!
基本的にはTwitterで感想を虚空に投げているので、良ければそちらも宜しくお願い致します~!!
2021年も元気に沢山映画を観ましょうね。
ここまで読んで下さった貴方!!
本当に有難う御座いました!!
お疲れさまでした!!!!!!!!!