30DayFilmChallenge

初めましての方もこんにちは。

藍住と申します。

普段はTwitterやFilmarksで映画の感想を投げているのですが学生時代に無我夢中でブログに長文を投げていたあの頃が懐かしくなり、急遽ブログに戻ってきました。

一周回ってからの一からスタート。

限界知らずの真っ白い記事の編集ページ、めちゃくちゃ高まる……!!

やっぱり私の原点はここなんだなと実感しております。

 

以下の文は別の場所で公開していたものですが、最初の記事ということで、自己紹介も兼ねてこちらに改めてあげることにしました。

宜しくお願い致します。

 

 

 

以下、転載。

 

 

 

先日Twitterで細々とやっていた30DayFilmChallengeを完走しまして、ツイートを呟くよりも全部ひとまとめにしたい!!という一心で加筆修正してまとめた次第であります。

映画の話をするのって本当に楽しい〜!!
折角色々振り返りながらやったんだし、少し加筆修正してブログとかに残しておくのもいいかもな!?と閃いたので、早速やってみます。
めちゃくちゃ長くなっちゃったけど、良ければ最後までお付き合い下さい。(画像お借りしました!)

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1.自分の覚えている中で初めて観た映画

これ、覚えている人いる……!?!?
私はどれだけ考えてもまっっっっったく思い出せなかったので、取り敢えず母に聞いてみた。
「うーん……ポケモンとかじゃない?」と言われて『ミュウツーの逆襲』の公開年を調べてみたら1998年。
映画館で観たのはポケモンかもしれないけど、それよりも前に自宅で映画を観ていたよな……と思って、今でも記憶がある4作品を挙げることにしました。

多分この中のどれかが人生で一番最初に観た映画です。

 

ターミネーター
子供の頃に観たせいか、めちゃくちゃ怖かった……今観ても十分怖いんだけども。
あのどこまでも無表情で追って来る所が怖いんだよね。幼い時の私はシュワちゃん=怖いというイメージのまま数年経過し、その後またもやテレビ放送された2作目を観て見事にやられたところまでがセット。

 

『キャスパー』
もう記憶が朧気なんだけど、キャスパーが主人公の子供と模型の汽車で遊んだりして心を通わせるシーンがとても好きだったっけ。

(手と手を合わせようとするシーンとかあったよね?)観て心が温かくなったのは覚えている。

 

プレデター2
何故か1作目を観た記憶がない!この前観たけど覚えていないから、もしかしたら1作目を観ないで2作目を観ちゃったのかもしれないな。

人間がプレデターに狩られて全裸でぶら下げられている所が本当に怖い。

というか、そんな血だらけで全裸の人間が出てくる映画を見せるなよって話なんですけど。

 

ダイ・ハード
今でも大好き!!

野沢那智の吹き替えバージョン!!

ジョン・マクレーンという男はぶつぶつ文句を垂れながらタンクトップでテロリスト達に立ち向かう刑事なんだけど、そのぶつぶつ文句垂れる所が野沢那智の声とよく合うので……今なら普通にテレビ吹替バージョンのソフトが手に入る時代なので観てほしい。
クリスマス映画を選ぶとしたら『ラブ・アクチュアリー』か『ダイ・ハード』か、大体毎年迷っちゃう。

 

 

2.自分の名前の最初の文字から始まる映画

アイアムアヒーロー
これを映画館で観たおかげで日本の映画への信頼も上がってもう少し積極的に邦画も観ようかな~と思ったし、ゾンビ映画もホラー映画もまとめて大丈夫になったというある意味縁を結んでくれた映画。
大泉洋長澤まさみが大絶賛されていたけど、個人的には片瀬那奈の怪演が凄すぎるので、是非注目してもらいたい。
いや、あのシーンは本当に凄い。
あんまり言うとネタバレニなるのでこれ以上言わないけどとにかく凄いんですよ!!

観れば分かる!!!!!!

ちなみに彼女が出てくるのは序盤です。

 

 

3.タイトルが5文字以上の映画

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒:BIRDS OF PREY』

タイトルが5文字以上……ニュアンスが難しい。
取り敢えず、この映画の原題が『Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』と超長かったので多分大丈夫だろうと思って選んだ。(安直)
ハーレイ・クインのアクションシーンが今とても恋しい~!!
彼女は確かにヒーローではないけれど、こんな犯罪者にまみれて混沌とした世界でも「子供は大人である私達が絶対守る!」の姿勢を貫いているところが本当に安心できる。
同じ目的のために集まって協力し合ってさっさと解散する清々しさも、今考えると大好きな要素の一つだな。

 

 

4.タイトルに数字が入る映画

マグニフィセント・セブン

もう大好き!!!!!(クソでか声)
私は予告で見事にやられて映画館に行ったら人生変わった。
登場人物達がとにかく魅力的で、彼らの生き様が今でも目に焼き付いている。
それにしてもこの豪華なキャストで皆んな仲良しで面白くて、これって奇跡以外の何ものでもないじゃんね!?
考えてみれば海外版のBlu-rayを初めて取り寄せたのも、違う種類のBlu-rayを揃えたのもこの映画が初めて。
それくらいこの映画に熱中していて、公開終了までの3ヶ月間は永遠のようで一瞬で、素晴らしい時間だった。

昔の映画を現代版にリメイクするってこういうことだよ!!!!!!!

 

 

5.自分の憧れの職業に就いているキャラクターが登場する映画

『フリーダムライターズ』
「先生」という職業は私にとって永遠の憧れ。
この映画を観ると今でも「先生」として頑張っている人達を本当に尊敬しています。
少し昔の話をすると、私は大学卒業後の1年間、非常勤講師をやっていた。
その1年間が忙しすぎたのと(非常勤講師が持てる限界のコマ数を抱えていた)、次の日の授業が気になって納得するまで準備をしていないと不安になってしまう性質なので、寝る時間以外は常に仕事のことを考えて精神が不安定になり、おまけに不眠に悩まされて一瞬で身体を壊して「先生」という職業を断念したという過去がある。
だから今でもこういう映画を観ると羨ましくてしょうがない。
こういう人に出逢えたら人生変わるよなあ、と泣きながら観ることが多くて、この映画もそうだった。
自分で考えて書くことは世界を広げる。
それを知らなかった子供達に「こうしてみたら?」って導いてあげるエリン先生が優しくて、格好良くて、素敵だ〜!!
教師と生徒の映画は沢山あるけど、この映画は本当に完成度が高い。
最近は「先生」という仕事をキッパリ諦めることができたので、自分が前向きになりたい時に観るようにしている。

 

 

6.お気に入りのアニメーション映画

スパイダーマン:スパイダーバース』
画面いっぱいに広がる美しい映像とキレッキレのアクション、端から端まで愛の溢れたネタと演出、魅力的なキャラクター、もう全てが大好き!!
初めて観た時、もう興奮しっぱなしだった。
アニメーション作品はいっぱい観てきた方だと思うけど、どの作品よりもずっと新しく、ずっと身近な物語だったのが嬉しかった。
誰にでもヒーローになれる。
君はひとりじゃない。
真っ直ぐなメッセージに胸を打たれて毎度毎度涙で画面が滲む。
英語吹き替えも日本語吹き替え、どちらも素晴らしいのも良いよね。

 

 

7.何度観ても飽きない映画

インセプション
面白すぎて公開から10年経った今でも一番繰り返し観てるかもしれない。
映画館でこれを観て衝撃を受けたから今の私が居るので、多分私の中で転換期だったな。
いや、もうこれ本当に面白いとしか言いようがなくない?????
未だにこれ以上に面白いSFアクションを観たことない……。

いやもしかしたら今秋公開の『TENET/テネット』がこれを上回るかもしれないけど、現時点でこの映画が私の中で一番面白い映画の位置づけになっている。

Twitterでは何度か譫言を投げているんだけど、私は「自分の得意なこと1つを武器に仕事をしている人間が仕事のために集まって、終わったら離散する」という軽さが大大大好きで、この映画はどこまでも完璧。
インセプション』、歳を重ねただけ映画から拾えるものが多くなるというか、新しい発見があるから文字通り何回観ても飽きるなんてことがない。
そのうちキャラクターの老後とか考え始めるから、見てて。(もうやってるだろ)
この映画が公開されてから10年経つのか……。

10年!?!?!?

 

 

8.サウンドトラックが好きな映画

ダークナイトライジング』
テーマ曲は勿論のこと、あの刻みと掛け声が好きなんだよね……。

ディシディシバサバサって言ってるの……分かります?

 

『グランドブダペストホテル』
あのスキップするような細かい音が好き。

サントラ聴いただけでも面白くてもう笑っちゃう。

 

『アド・アストラ』
ブラピが最後の報告をした後に流れるあれでもう駄目。

嗚咽してしまう。

 

蜜蜂と遠雷
4人のピアニストの奏でる楽曲の聴き比べが楽しい!!

同じ音楽でも弾く人によってこんなに変わってくるんだな!!って生まれて初めて思った。

 

最近よく聴くのはこの辺り。
少し前まではハンス・ジマーの作る音楽が好きだなあと思っていたけど、最近は好きな作曲家が少しずつ増えてきて嬉しい。

マイブームはマックス・リヒター。

 

 

9.評判はいいけど自分は苦手って言う映画

『聖なる鹿殺し』
『ロブスター』を観てなんだこの世界観は????ってなって『聖なる鹿殺し』も観て、やべえランティモス監督合わねえかもしれないと思ったものの、『女王陛下のお気に入り』では「お!?」と思った印象があったので……。

もう少し色々観てみないとわからないな。
でも未だにこの映画を観返そうとは思わない。

 

ファイトクラブ
単純にこの映画のブラッド・ピットは好きじゃない。

それだけ。

というか、私は『セブン』のブラッド・ピットが好きなので特に刺さらなかった。
エドワード・ノートンは本当に演技が上手い。

 

ドント・ブリーズ
怖いという感情よりも盲目の老人の倫理観が狂いまくってて拒絶反応が出た。

いや、無理でしょ……。

観た後、口直しするために別の映画を観た。
(因みに観た映画は『ローグ・ワン』で、観た後終電逃しそうで、でも感想も言いたくて、チアルートやばいやばい言いながら走って駅に向かった)

続編の方向転換ぶりが気持ち悪すぎて制作されてもいないのにもう信頼できない。

 

アベンジャーズ/エンドゲーム』
MCU10年間の集大成がそれでいいんか?
2019年のヒーロー映画でまさかメインキャストの誰かを死なせて引退させる方法を取るなんて思いもしなかった。

引退して後継者にバトンタッチするのももう古いと思うけど、死なせるのは駄目でしょ……。
アイアンマンやナターシャが居るから地獄の毎日をなんとか生きられる人が世の中には大勢いると思うんですけど。

 

苦手の定義が結構難しくて迷いに迷った。
まあ強いて言うなら特に刺さらなかったor無理だったor納得できなかった、になるのかな。
他にもいっぱいあるけど最近だとこの4作品。

 

 

10.お気に入りのスーパーヒーロー映画

ブラックパンサー
最初観た時は「陛下格好いい……!」で終わっていたけど、最近は解像度がちょっとだけ上がって、もうこの映画無しでは生きていけなくなった。
私が迷ったとき道を照らしてくれる星そのもの。
一生大事にしたい。

 

キャプテン・マーベル
キャロル~!大好き!自分の力を開放してもいいんだ!って両手広げて敵をどんどんぶっ飛ばしていく所が最高。
あの幼年期~今のキャロルが立ち上がるシーンで毎度毎度泣いてしまう。
ブリー・ラーソンキャプテン・マーベルで本当に良かった。

 

ワンダーウーマン
人々が制止を促す中、それでも「行く」と振り切って道を切り開いていくダイアナが大好き。

ワンダーウーマンのテーマ曲バックにスローモーションで魅せるアクションシーンが最高すぎて今でも泣いてしまう。
序盤のアクションシーンも良いよね。

 

『シャザム!』
DC映画は固定概念をどんどん解体していく姿勢が最高。
(この映画で言うと家族=血の繋がりを重視する姿勢)
そしてこの映画では色々な人種、そして痩せてる人、太ってる人、ストレートヘアの人、パーマの人、歯並びが悪い人、眼鏡をかけている人、足を引きずっている人、世の中と同じように皆いる。

そこが最高。

 

ダークナイト』三部作
私の中のアメコミ映画の定義を変えてくれた大事な映画。
勿論、当時のことを考えると「これはちょっとな~」と思う所はそれなりにあるけど、2012年のヒーロー映画の最終作でヒーローを死なせずにバトンタッチしてくれて有難うの気持ちが強い。

 

マーベル映画でもDC映画でも好きなヒーローは色々いるけど、どっちかって言うとDC派。
特にダークナイト三部作はこの数年間ずっと胸の真ん中にいる。

 

 

11.一番好きじゃないジャンルの好きな映画

『あなたの名前を呼べたなら』
私は嫌いじゃないし観ないわけじゃないけど、強いて言うなら恋愛ものが苦手。
誰かと恋人になるために一生懸命になったりする人を観るのは好きだ。

でも、私が身体的接触(キスからそれ以上の行為)を全く必要としない生活を送っているせいか、そういうシーンがあると観ていてとても気まずくて、映画に集中できなくなってしまう。

(興味のないものを突然見せられるような感覚と言ったら伝わりますかね)
でも、そんな私の心でもめちゃくちゃに揺さぶってくれた特別な映画。
なにからなにまで完璧だけど、邦題まで完璧な映画は近年では珍しい。
この長い邦題が腑に落ちた瞬間には絶対にあったかい気持ちでエンドロールを迎えてるはず。

 

恋愛映画が苦手とはいうものの数は観ていて、実は『恋は雨上がりのように』、『ビューティーインサイド』、『心と体』、『静かな雨』の4作品とめちゃくちゃ接戦だった。
どれもそれぞれいい映画なので、観たらぜひ私に連絡ください。

 

 

2.好きなジャンルの苦手な映画

『ブライト』
アクションでファンタジーでクライムサスペンス映画!!
私の好きなジャンルてんこ盛りのはずなのに全部が本当に無理。
最近一生観ねえからな!?!?と思ったのはぶっちぎりでこれ。
この監督、『フューリー』の時も大分無理だったんだけど、いよいよこの映画で倫理観どうなってんだ……!?という結論に至った。
これも同じ。いや、無理でしょ……。

 

 

13.深く考えさせてくれる映画

『ブラック・クランズマン』
とても面白くて、でも同じくらい怖くて、エンドロールの後頭をぶん殴られたような気持ちになった。
こんなに現実と密接してる映画を映画館で観たのは初めてで、画面から滲み出る怒りのパワーに圧倒されたのを覚えている。
この映画が賞レースで作品賞を獲れなかったこと、そして受賞したのが『グリーンブック』であったことをずっと考えていたし、今も考えている。
今もどこかで誰かが、無関心でいることによって誰かを殺している。
その現実を受け止めなければならない。
映画の中から飛び出してもっと世界を見ると決めたのはこの映画がきっかけ。
もっと国内外の歴史も政治も勉強しないと駄目なんだなと思ったし、どんなジャンルの映画であれ、映画を良い悪い好き嫌い面白い面白くないで消費するのを辞めようとも思った。
この映画、何がすごいって映画はあそこで終わるけど、問題なんて何一つ解決してなくて、なんにも終わってちゃいないところだ。
ほっとしたのも束の間、現実に強く結びつく。
その分かりやすい例があの賞レースの結果だと思う。
これからも過去と今と未来のことを考える度に、私はこの映画を観るだろう。

 

 

14.観ると鬱々とした気分になる映画

ウトヤ島722日』
私にはもうこの映画を一生観ることができない。
息が苦しくて、見えないテロリストの影と銃声の音に怯えて、映画館でこのまま発狂してしまうんじゃないかと思った。
画面で見知らぬ人達があっという間に死んでゆく。
これのなにが辛いって私は映画を観た後家に帰って心を落ち着けることができるけど、このテロに巻き込まれた人達は誰かは既にこの世に居なくて、誰かは傷を抱えて世界を生きているってことだ。
私の恐怖なんて現実と比べたらちっぽけで、擬似体験と言うことなんて絶対にできない。
無防備な子供たちが淡々と死んでゆく。
未来が奪われてゆく。
私にはそれが耐えられない。

救いのない映画は本当に辛い。

何故ならそういう感情を吐露する時、私は確実に映画の中で傷つけられている人達とは全く別の場所からその映画を観ているからだ。

映画を観ることによって、自分の持つ特権を行使している。

 

 

15.幸せな気分になる映画

『神様メール』
現実もこの映画のような世界だったらいいのに……!!
そう願わずにはいられない、ウルトラハッピーな映画。
あのカラフルで美しい、そしてエモーショナルなラストシーンは言葉にできない。
観ればわかるぞ!!!!!!!
観てね!!!!!!!

 

 

16.自分にとって思い入れのある映画

『タレンタイム〜優しい歌〜』
諸事情によりソフト化できないマレーシア映画。
当時映画館で泣きすぎて目を腫らしてしまったのだけれど、それは決して悲しみからくるものではない。
優しくて、あったかくて、前向きな映画。
マレーシアには高校の修学旅行の時に訪れたことがある。
その当時の記憶を映画を観ていて思い出したんだよね。
湿気が多くて、蒸し暑い日が1年中続くマレーシアの空気を。
多民族国家だからこそ、色々な人間が共存していて、勿論もそこから生じる問題もあるんだけど、皆んなが助け合っている。
優しさがある。
私が見たことのあるマレーシアがそのまま画面に映し出されていて一瞬で愛おしさが溢れてしまった。
タレンタイム、忘れられないよ。

 

 

17.続編のある映画

クリード
これも映画館で目が腫れ上がるくらい爆泣きした映画。(泣きすぎじゃね?)
完璧な新章で完璧な続編だった。
ロッキーが年老いて病と戦う姿を見て、一緒に戦おうって言うアドニスが大好き。
ロッキーの1作目と同じあの階段で、今度は2人で支えあいながら立つ後ろ姿は本当に名シーンだよね……。
因みに、『クリード/炎の宿敵』も素晴らしかったので、私はどっちの映画も好き。

 

 

18.お気に入りの俳優が主演の映画

『ロープ/戦場の生命線』
私は『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』を観てから気が狂ったようにベニシオ・デル・トロが好きで譫言のように「ベニシオさんやばい……」としか言えないタイプのファンなんだけど、主演映画の中では群を抜いてこれが好き……。
なんだろう、この映画の「色々なことを諦めながらも、世界を生きている」演技が本当に素晴らしいと思うんだよね……。
色々なことを諦めてはいるんだけど、仕事は嫌いじゃないし、同僚とジョーク言ったり笑ったりするし、なんかそういう誰にでもある光景を魅力的に、そして上手く足し算引き算してる演技が愛おしくてしょうがない。
後、色々な言語が飛び交ってるのも大好き。
ベニシオさんは英語とスペイン語を喋ってる。

 

最近ベニシオ・デル・トロは『ボーダーライン』シリーズが代表作になりつつあるけど、主演映画だったらチェ・ゲバラ二部作も良い。
(ロープはだらしなさと可愛さが素敵だけど、こっちはひたすら格好良い)
これは全編スペイン語
ハリウッド映画で英語を喋らずに主演も助演も演技できて光輝いてる俳優はなかなか居ないよ。

 

 

19.お気に入りの監督の映画

悲しみが乾くまで
世界でだった一人の友人を亡くした薬物中毒者の男と夫を亡くした女(亡くなったのは2人の共通の大事な人)が悲しみと向き合うために一緒に暮らすっていう話なんだけど、出てくる人皆んな優しい。
悲しみを共有しながら手探りでどうにかしようとして、上手くいかなくて自分や他人を傷つけたりしてしまうんだけれど、大丈夫だよって言って丸ごと抱き締めてくれる映画だと思う。
スサンネ・ビア監督の映画って、人と人との触れ合いから行き着く変化の後を描くのがとにかく上手い。

そして社会から見放された人間をちゃんと描く監督だから信頼できる。
この映画のあのラストカットは今からすれば私は好きではないけれど(社会における弱者には救いがあるラストで終わってほしいので)、あの表情はベニシオ・デル・トロにしかできないというのもよくわかるので、好きと嫌いが多分半々。

是非それも見届けて下さい。

 

 

20.あなたの人生を変えた映画

判決、ふたつの希望
差別や偏見が一向に無くならない世界で、それでも人間には変わる可能性があると肯定してくれる映画。
過去の罪を背負って生きる人達が共存していくには対話と理解しようとする双方の努力が必要で、それは非常に長い道のりなんだけど、いつかきっと違う方向を向いている人間と人間が手を取り合って、隣に立って笑い合う日が来ることもある。
人間という生き物の可能性をもう少し信じてみてもいいのかもしれないな、とあの日私の中でなにかが変わったのは間違いない。
この映画の熱量に圧倒されて、映画館を出た後レンタルショップと本屋に駆け込んだ。

ヘイトスピーチ言論の自由なのか?の答えがこの映画の中にある。

 

 

21.あなたを居眠りさせた映画

『ザ・マミー』
トム・クルーズの映画でも眠くなるんだな……と思った。
頑張って起きようとしてヘドバンして隣の人に申し訳なかったな……と思ったことしか覚えていない。
最近好きになった俳優が出ていると知ったので、観ようかな~とは思っている。

 

『ナイブズアウト』
これか自分のコンディションが悪すぎて開始5分で寝た。
途中で目が覚めたものの、犯人を知りたくなくて二度寝をするということを初めてしました。

最近観返したんだけど、めちゃくちゃ面白いな!?
エリオット警部補が好きです……。

 

『サンセット』
サウルの息子』で衝撃を受けて楽しみにして、わざわざ1時間半かけて映画館に行ったのに寝ちゃった映画。
今非英語圏の映画が観たいテンションなので、そろそろ観返したい。

 

2001年宇宙の旅』
この日のために観ないようにしていたのに、序盤の有名な音楽の心地よさに負けて最後までしっかり寝た映画。
どうしてコンディションが悪い時にこういう映画をチョイスしてしまうんだ私は!?!?と思いました。

 

うたた寝ではなく、がっつり寝ちゃう私です。

 

 

22.あなたを怒らせた映画

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『グリーンブック』
映画自体は面白いし大好きだけど、実在の人物におめえなにしてくれとんのじゃ墓の前で謝って来いや!と何度でも怒りたい二大巨頭はこれ。

特に前者は最近までダメなところもあるけど好きな映画で、普通にファンだったんだけど、スパイク・リー監督の映画や黒人のドキュメンタリー映画を観たら芋づる式に駄目になった。

こうやって好きな映画が苦手になって最終的に観られなくなるのは悲しい。

でも仕方がない。
どちらもエンタメ作品としては上手くできているほうだと思うけど、それ以前に有色人種は白人のおもちゃじゃないんですよ。

 

 

23.もうこの世にいない監督の映画

東京物語
大学の授業で見せられて衝撃を受けまくった映画。
観れば分かるけど、本当に凄いんですよ。
海外の映画監督がこの時代の日本の映画が好きなのわかる。
戦後の日本の映画監督たちはそれぞれ個性が強くて、斬新で、とにかく力がある。
小津安二郎の映画もそう。
この映画から漂う独特な雰囲気は、戦後10年経ってない時代だからこそ撮れた唯一の寂しさだと私は思う。
原節子が素敵なんだけど、笠智衆も最高。

 

 

24.映画館で観たかった映画

『ハーフ・オブ・イット:面白いのはここから』
こんなに素晴らしい現代の青春映画なのに、Netflix限定なの本当に勿体ない!!
見逃した〜!!って嘆く映画は多いけど、見逃す以前に映画館でやってなくてしょんぼりする映画は多分これが初めて。
この映画のメインキャラクター達が一緒に時間を過ごすうちに成長していく姿が本当に眩しくて大好き。
エリーが差別的な発言を投げられて無視するシーンに遭遇した時のポールのアンサーに私は顔をくっちゃくちゃにして泣いてしまったのだ。
当たり前の反応を映画で示してくれることの力強さよ。
ポールはエリーと仲良くなっていくうちにどんどん変わっていくんだけど、エリーがゲイだと知って自分なりにネットで調べてみたりだとか、エリーの父親と一緒に台所に立つところとか、エリーの家にお邪魔して3人でテレビに釘付けになったりとか、とにかく大好きなシーンが多すぎる。
エリーは最初ポールのことを全然相手にしないけど、代筆を頼まれるうちにちょっとずつ知っていってちゃんと向き合おうってなるところが良いよね。
エリーとポール、アスターの3人の関係性の変化とあの優しい未来のあるラストも全部好き。
大好き。

 

 

25.好きだけど今の時代にそぐわない映画

フットルース
これは今の時代に観るものじゃないな〜って思う映画を好きになることがあまりなくて、全然思いつかなかったんだけど、強いて言うならこれかな。
当たり前だけどアメリカの高校ってこんなに白人だらけなのか?って今観るとめちゃくちゃ引っかかる。
いや、製作年から考えるとこれが当たり前だった時代だからしょうがないんだけども。
というか、この年代の映画はキャスティングでいつも引っかかるし、好きが振り切れることがないんだけど、この映画は別。
OPが最高過ぎる。
ケヴィン・ベーコンのダンスえぐいからスタントシーンも含めて皆んな観てよ~!!
ケヴィン・ベーコンが次から次へと喧嘩ふっかけられまくるの面白すぎるんだけど、それよりもダンスできないことの方が彼にとっては辛いことで、そういうのも全部引っくるめてうるせえ~~~~~!!!!!!!ってフラストレーション爆発させて踊るところが最高〜〜〜〜〜!!!!!!!!
元気になれちゃう。
この映画自体が生きる活力!!!!!!
最近ケヴィン・ベーコントーク番組?でウン十年ぶりに『フットルース』ネタのダンスやってたのも最高なので探してみてね。

 

 

26.原作のある映画

『キッチン』
普段あんまり言ったことがないんだけど、私は吉本ばななが好きでして。
中でも『TUGUMI』の次くらいに『キッチン』が好きで、ウキウキしながらこの映画を観たら衝撃で色々吹っ飛んだ大学時代。
何が衝撃かってメインキャストの棒読み具合。
いやもう本当に凄いので是非観てほしいんだけど、この映画の真骨頂は棒読みしまくるメインの男女が吉本ばななの台詞を言わされているところ。

浮きに浮きまくってて今観ると変な汗をかくくらい本当にやばいんだけど、なんか嫌いになれなくて、しかもそこで橋爪功が安定した演技できっちり映画の雰囲気をまとめてるから変な化学変化起こしてる所が奇跡で最高。
美味しそうにカツ丼食べてる所(でも台詞が棒読みすぎて全然美味しそうに聞こえない)とか大好きすぎるんだよね……。
本当に分からないんだけど、好き。
ゼミで論文書くためにわざわざソフトを買ったんだけど、手放せないでいる。

 

 

27.映像が印象的な映画

『バベル』
ロッコアメリカ、メキシコ、それぞれの国の空気感がとても好きなんだけど、何よりイニャリトゥ監督の撮る渋谷が素晴らしすぎるので是非観て欲しい……。
外国人の撮る日本って同じ場所でも全然雰囲気が違うんだけど、この映画の渋谷はいつも見てる渋谷に一番近い気がしたんだよね。
観ていて「この空気感を知ってる!」って思ったのを覚えている。
日本パート、撮影許可が下りなくてゲリラ撮影して警察に追いかけられたとか裏話(全然笑えません)があるけど、ザラついた渋谷の映像と菊池凛子の剥き出しの演技がマッチしててめちゃくちゃ圧倒されたんたよね……。
そしてそれに反比例する形で役所広司の抑えた演技がまた素晴らしい。
というか、イニャリトゥ監督の撮る役所広司は最高すぎるから皆んな観てくれ頼む~~~~!!!!!!!
某監督のせいですっかりコメディ要素と極端なお芝居の印象が頭にあってどうかな〜と思ったんだけど、最高だった。
こういう演技をハリウッド映画でどんどんやって欲しい。
彼の横顔が忘れられない。
後、最近映画でメキシコを撮る時に画面の色を加工しがちだよね〜って指摘をされるのを最近見るけど、メキシコ人であるイニャリトゥ監督の撮るメキシコは近年見かけるような加工が無いので、当たり前だけど観ていて安心できるものがある。
そこも注目して欲しい。
印象が全然違うから。

 

 

28.居心地が悪くなる映画

『ラストレター』
『天気の子』
『最初の晩餐』
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
『空の青さを知る人よ』
君の名は。
『劇場版シティハンター
サマーウォーズ

近年の映画で言うとこの辺。

無理すぎてひとつずつ感想も指摘もできませんが、敢えて言うならこの映画の監督達は一体何時代を生きてんの???????
正気か??????????って映画館で苦痛を感じて精神が錯乱しそうになった。
本当に全部無理。
無理な点挙げたら余裕で論文が書けちゃうね。

 

 

29.恋がしたくなる映画
センセイ君主
少女漫画が原作で先生と生徒の恋愛なので、これはアウトだと思うところも勿論あるんだけど、さまるんの気持ちを否定しないこの映画が好き。
こんな風に誰かを好きになって「誰が好きなの!?私はねー、あの人!!」って友達とギャーギャー騒いだり、ボンババボンしてみたかったな~!!
さまるんが一生懸命に恋しててどんどん素敵になっていく所が大好き。

 

 

30.終わり方が気に入っている映画
インターステラー
世の中にはここで終わるから最高なんだ!!とスタンディングオベーションしたくなる映画があって、私はその瞬間に出逢うために映画を観てるんだけど、不動のトップにいる映画はやっぱりこれ。
あれだけ壮大な宇宙の話をして愛に帰結する所も、あのラストシーンも、全部の要素が希望の物語につながっていく所が大好き。
ああ、私はこの映画のラストシーンを観るために、この映画に出逢うために生まれたんだな……って思った。
勿論、アメリアの呆然とした表情がとても辛いんだけど、その前に映るクーパーの生命力溢れるラストカットを私達は知っているので……。
ラストシーンの後に流れるエンドロールを見つめる客席の空気感も、映画館が明るくなった後、一緒に観た友人と「やば、やばくない……!?」って興奮して席を立てなかったことも、鮮明に覚えている。
めちゃくちゃ余談だけど、夜空と交差する森の映画祭2019(年に1回開催される野外映画祭)で『インターステラー』を一緒に観た友人と星空の下で観たのがまた素晴らしかったんですよ……。

 

めちゃくちゃ長くなるとは思ったけど、本当に本当に長くなってしまった!
こんなに長々とパソコンで小説じゃない文章を書いたのは卒論以来です。
やっぱり映画の話はしても尽きないのが楽しい。
これからもいっぱい映画を観て、いっぱい語りたいです。
ここまで読んで下さって有難う御座いました!!

 

 

 

 

2020.11.19追記

追記まで読んで下さって有難う御座います。

これをまとめた時からなんだかんだ言って時間が経ちました。

大好きな『ブラック・パンサー』の主演を務めたチャドウィック・ボーズマンさんがこの世から居なくなり、コロナ禍で何とか『TENET/テネット』が公開されてジョン・デイヴィット・ワシントンを更に好きになったり、アメリカで大統領選挙があって眠れない日々を過ごしたり、数か月しか経っていないはずなのに世界って本当に日々変化をしているんだな~と思います。

私はといえば、年始に仕事をやめることが決まったり、気まぐれでradio talkを始めてみたり、それなりに色々ありました。

あ、このブログを始めたことを変化のひとつになりますね。

長文が書きたい。

何かを残したい。

そんな時にパソコンの画面に向かうことにします。

マイペースに末永く続けていきたいです。

 

三度の飯より映画と本が大好き!!!!!!!!!!!

今後とも宜しくお願い致します。